YAMAHA LJ6(2011)

 2019/5/5、ヤフオクでゲット。今は新型のLJ6AREにモデルチェンジされており、指板・ブリッジがローズウッドに変更されていますが、この個体は2011年当時の製造で指板・ブリッジがエボニーの仕様ということもあり、よりメリハリのあるサウンドに育っています。

 スペックは次のとおりです。
 ミディアムジャンボサイズのLJはLLよりもくびれたボディシェイプが特徴。座奏時にボディがしっかりと足になじみ、ホールド感は抜群。
 ナット幅は44mmで完全にぼく好み。
 スケールは650mmとしっかり長いのでハリのある鳴りが得られます。
 トップは北米産のイングルマンスプルースなので、ぼくにとっては目が詰まっているかどうかで鳴りが変わり好みの個体か否かが決まりますが、今回の個体は及第点でした。
 指板とブリッジは着色していないエボニーで、なかなかの良材です。
 ブレーシングはノンスキャロップですが、現時点で8年経過していることもあり、充分に太くてハリのある鳴りっぷりです。
 ローズウッドをマホガニーで挟んだ3層構造ネックのためねじれに強く、ネックとヘッドの接合部の強度も増しています。
 ボディとネックのジョイント部にCブロックを配置。ネックのジョイントを強化すると共にギター表板の振動を、ネックを含んだボディ全体に伝え、サウンドにより深みを与えているとされていますが、これは昔のFGなどに多く見られたネックの元起き防止にも多大な効果が得られると思います。

 つい先日、2019年4月27日に同じブランドの同じ型番であるLJ6(2005)をやはりヤフオクでゲットしたのですが、そちらは台湾工場時代のもの。今回のLJ6(2011)は中国工場時代のものということで、両者にどれほどの違いがあるのか知りたくなって、試しにこちらもポチってみました。同じ型番を2本もと言われそうですが、中古を売っている販売店でまずまずの美品を1本買ったとしても今回の2本の合計よりも多少高くなってしまうので、じつはそんなに高いものではないのです。

 ご存知のとおり、以前にLL36やThe FGなどのYAMAHAの上位機種も仕入れて試したことがありましたが、ぼくにとっては倍音が多すぎてうるさく感じるようになってしまい、どちらも放出してしまいました。ぼくにとってはYAMAHAは古いFGシリーズ程度でちょうどいいと思っていたのでしたが、現行機種でも下位機種のLL16、LL6、LS6、そしてLJ6などはLL36などに比べると倍音の出方もほどほどであり、長く弾いていてもうるさく感じないようで、中でも6シリーズはローコストでありながらぼくにとってはとても好ましい鳴り方をすることがわかり、先にポチった先輩に当たるLJ6(2005)は大いに気に入っています。では今回のLJ6(2011)は果たしてどうだったのでしょうか。

 じつはこの2本、同じ型番でもよく見るとけっこう違いがあるのです。具体的には、

①サウンドホール内のラベルのデザイン
②ボディのバインディングの幅(厚み)
③ブリッジの両サイド側の縦の幅(長さ)
④内部のブレーシングの幅と高さと配置の場所
⑤同じウレタン塗装でも塗料が違う
⑥全体の組み付けの精度が微妙に違う

 いまんとこ、わかってるのはこんな感じです。

 それと、
⑦付属の純正セミハードケースの仕様の違い
⑧2011年製はなぜかピックガードが剥がされている
 というのもあったりします。

 気になる両者の鳴りですけど、いまんとこは先に届いた2005年製のほうが優っていますね。特にレンジの広さや中高音の抜け具合、広がり具合などで届いたばかりの2011年製を凌駕していますが、低音部に関しては互角かむしろ2011年製にやや分がある感じです。材の質はいくぶん2011年製のほうが優っている感じもあるもののほぼ互角だと思うので、ブレーシングなどの造りのわずかな違いでこの差が出ていることになります。

 とはいっても両者ともまだ我が家に届いたばかり。まだまだ本領を発揮している状態とは思えないので、しばらくの間は両者を併用して更に比較してみたいと思っています。(*^^*) 

(最終更新日:2019年5月12日) 

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