YAMAHA LJ6(2005)

 2019/4/27、ヤフオクでゲット。今は新型のLJ6AREにモデルチェンジされており、指板・ブリッジがローズウッドに変更されていますが、この個体は2005年当時の製造で指板・ブリッジがエボニーの仕様ということもあり、よりメリハリのあるサウンドに育っています。 

 スペックは次のとおりです。
 ミディアムジャンボサイズのLJはLLよりもくびれたボディシェイプが特徴。座奏時にボディがしっかりと足になじみ、ホールド感は抜群。
 ナット幅は44mmで完全にぼく好み。
 スケールは650mmとしっかり長いのでハリのある鳴りが得られます。
 トップは北米産のイングルマンスプルースなので、ぼくにとっては目が詰まっているかどうかで鳴りが変わり好みの個体か否かが決まりますが、今回の個体は及第点でした。
 指板とブリッジは着色していないエボニーで、なかなかの良材です。
 ブレーシングはノンスキャロップですが、現時点で14年経過していることもあり、充分に太くてハリのある鳴りっぷりです。
 ローズウッドをマホガニーで挟んだ3層構造ネックのためねじれに強く、ネックとヘッドの接合部の強度も増しています。
 ボディとネックのジョイント部にCブロックを配置。ネックのジョイントを強化すると共にギター表板の振動を、ネックを含んだボディ全体に伝え、サウンドにより深みを与えているとされていますが、これは昔のFGなどに多く見られたネックの元起き防止にも多大な効果が得られると思います。
 また今回の個体は前オーナーがサドルとブリッジピンを標準の樹脂製から牛骨製と木製のものに交換してあり、それとの相性も悪くなさそうです。(*^^*)

 2019年4月27日、皇位継承のため10連休となるGW初日にヤフオクを眺めていたらこのギターが出ていたのを発見しました。ちょいキズはあるものの、14年ほど経過している個体でありながらかなり状態は良さそうであり、画像で観る限りはトップのスプルース材の木目もまずまずいい感じに詰まっているように思えました。スタート価格もリーズナブルであり、これならある程度は追いかけても損はなさそうだという直感を信じて入札していたところ、中古の相場の半分ほどで落札できてしまいました。縁があるときってこんな感じなんですよね。(^^ゞ

 昨年、久しぶりにギターが4本も増えたおかげで、我が家のギターもお腹いっぱいという感じではありましたが、YAMAHAの新しいものとなれば別腹です(笑)。

 ご存知のとおり、以前にLL36やThe FGなどのYAMAHAの上位機種も仕入れて試したことがありましたが、ぼくにとっては倍音が多すぎてうるさく感じるようになってしまい、どちらも放出してしまいました。ぼくにとってはYAMAHAは古いFGシリーズ程度でちょうどいいと思っていたのでしたが、現行機種でも下位機種のLL16、LL6、LS6、そしてLJ6などはLL36などに比べると倍音の出方もほどほどであり、長く弾いていてもうるさく感じないことを確認した途端に「やっぱり新しいYAMAHAもいいなあ」などと考えるようになっていました。(笑)

 そして、どれを選ぶかと具体的に考えてみると、
①LLのシェイプはFG-600Jがあるし以前にLL36も使っていたから音の出方はすでにわかっている
②LSは鳴りは文句なく素晴らしいがぼくにはいささかボディが小さすぎるのでパス
③スモールジャンボのLJは所有したことはないがぼくの体格にはよくマッチしていて弾きやすいしその鳴りっぷりもLLとLSの中間的なイメージで興味がある
 ということになりました。

 御茶ノ水などでLJ16とLJ6とを弾き比べてみると、どちらも素直に良い楽器だと思えました。当然ながらレンジの広さや倍音の多さなどはLL16のほうが優っていますが、LJ6も負けてはいません。その差は直接両者をじっくり弾き比べてようやく分かる程度のものであり、LJ6は価格を抑えた作りながらトップの材などはLJ16とほぼ互角な感じですし、コスパの点ではむしろLJ6のほうが優れているとさえ思えました。特にぼくの耳には甘さ控えめ的な倍音のLJ6のほうが好ましく、長く弾いていても飽きが来ませんから、価格も安く中古の球数も多いと、いいことづくめのように思えるようになりました。そこでヤフオクでもLJの6か16あたりに的を絞って探してみることにしたのですが、そしたらなんと捜索開始初日で今回の個体を発見してしまい、見事にゲットできたのでした。(^^ゞ

 見れば出品者はお隣栃木県のS市にお住まいのSさんという方で、我が家からはクルマでほぼ一時間程度の距離ということから直接受け取りに行きたい旨をお願いしたところ快諾していただき、落札した翌日の4/28にS市にあるT島駅で待ち合わせをし、無事に受け取ることができたのでした。
 Sさんは副業で エレキギター講師をされているほどのギターマニアであり、初対面なのにギター談義が楽しくて、缶コーヒーを飲みながらその場で3時間も話してしまいました。(^^ゞ

 そんなわけで(どういうわけだ)縁あって我が家へやってきたYAMAHAのLJ6ちゃん。帰宅してさっそく鳴らしてみると、すこぶる良い個体でした。YAMAHAらしいヌケの良さ・明快さを持ち音量・サスティン・余韻もすこぶる良好、倍音も出すぎず甘さほどほどで満足だしペグやネックの状態もまったく言うことなしの良好な状態。もう鳴りっぷりも演奏性もギターそのものの状態もまったく文句なしと、とっても優等生のいい子ちゃんでした。これはいい買い物をさせていただきました。
 これからもベテランFG軍団の古狸たちに負けず、いい仕事をしておくれよLJ6ちゃん。(*^^*)

(最終更新日:2019年4月29日)

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