K.Yairi BL-85 その後

2019年04月21日

 昨年入手したK.Yairi BL-85RBがとても良く鳴るようになった。我が家へやってきた当初からけっこう良く鳴っていたのだけど、最近は一段と良く鳴るようになってきたという意味だ。その理由は前のオーナーが長いこと弾いていなかったのが我が家でちょこちょこ弾かれるようになったために長い冬眠から目覚めたからだということがわかっている。

 アコースティックギターというのは長いこと弾かれずにいると鳴りにくくなる。これは自分でも何度も経験してきたから良くわかる。今でもけっこうな本数を持っているけれど、以前はもっとたくさんの本数を持っていたからどうしてもローテーションで交代させて使うしかなく、使った同じギターがローテーションが一巡して次の順番が来るまでにけっこうな日数が経過することになり、そのためいったん弦を張って使い始めたら最低でも 一ヶ月や二ヶ月は弦を張ったまま、緩めずに使い続けるようになった。そうしないとギターが目覚めずいい音を聞けないからだ。しかしこの方法には欠点がある。ローテーションの期間がさらに長くなってしまうことだ。単純に12本のギターを一ヶ月交代で弾いても一巡するまでに一年かかってしまうわけだから、これではなかなかいい音が楽しめなくなってしまうことになる。2本ずつ使っても半年かかる。これが悩みのタネだった。
 そこで考えたのが、次に弾くギターをオーディオのスピーカーの横に置いて、大きめな音量で鳴らして振動を与え、ウォーミングアップ をさせておくこと。するといざそのギターの順番が来た場合でもわりとすぐ鳴ってくれるようになることがわかった。

 今はその時の気分で何本かをいっぺんにスタンバイさせておくようになった。例えば現在はK.Yairiの3本をいっぺんにスタンバイさせて交互に弾いている。オーディオのスピーカーの横で慣らすよりもギター同士で振動を与えるほうがさらに鳴りやすくなるような気がするからで、自分が弾いているすぐ前に他の2本をギタースタンドに立てて置いておくのが最も効果的な感じがする。

 ちなみにBL-85RBだけでなく他のK.Yairi2本( DYM-95VとRF-701N)も購入当初から比べると現在のほうがずっと鳴るようになっている。2本のうちRF-701Nはボディが小型なので少しの間ジャカジャカ弾いてやれば比較的すぐに目覚めるが、ボディが大きい DYM-95Vのほうはそうは行かない。いったん眠ってしまったらある程度の時間をかけてゆっくり目覚めさせてやらないと本領を発揮しない。具体的に言えばRF-701Nは数時間で目覚めるがDYM-95Vは数日かかることもあるかな、という感じだ。細かく言えば一日でもかなり鳴るようになるが細かいニュアンスまで完全に出せるようになるまでにはさらに一日か二日くらいかかると思っている。

 一方、BL-85RBはというと、やはり一日では完全には目覚めない感じで弾いたあと弦を張ったまま最低でも 一晩は寝かさないと本領を発揮してくれないように思っている。こうしてみると3本それぞれ個性があって面白いなあと思うんだよね。

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