2026年8月9日 兄の脚の手術の結果など
去る7月30日に、兄の右脚の皮膚移植手術が行われた。具体的には少し前に糖尿病悪化による血行不良のために黒く変色、早い話が壊死してしまった右脚の先端を切断する手術を受けたのだが、今回はその後も部分的に黒く壊死してしまった細かい部位を切除するとともに、先端に太腿から皮膚を採取して右脚の先端に移植するという術式だった。順当に行けば、これが最後の手術となる予定だ。
この右脚に関しては、①足の血行を改善するためのステント手術、②壊死してしまった部分である足指の手前から切断する手術、③さらに壊死してしまった部分を部分的に切除し、太腿から皮膚を移植する手術、とつごう3回も手術をするハメになったわけだ。糖尿病を治療せず放置していると、こういう結果になる、という典型的な例だろう。
隣に住んでいたとは言え、あくまでも別居だし、家計も別なので、そうそう口を出すわけにも行かない。兄弟とは言ってもアドバイス程度しかできず、強制はできない。ここが最大の問題だった。それは兄の娘たちも同様で、離婚してしまった元嫁さんと同居しており、兄とは別居していて別世帯になるから、立場はぼくと同様だったし、お互いに兄にはかなり迷惑をかけられていた同士と言えるから、心情的にはなるべく近寄りたくないという心境だったのも正直なところだ。言ってみれば兄は実の弟にも実の娘たちにも村八分的な扱いをされていた。もちろんそれは兄の自業自得なんだけどね。何度もいろいろと尻拭いをさせられ、感謝もされず、返礼もされない。そんなことをされ続けたら、いくら身内だって、近寄りたくなくなるぜ。
ただしあくまでも村八分だから、冠婚葬祭などのごく一部についてはいくら嫌っていても助けてやらねばならない。今回の腎臓癌の手術、糖尿病による右脚の壊死などがその対象だ。現状は要介護1なので、介護施設にも入れてやったし、間の悪いことに、区画整理による移転の真っ最中に倒れて入院してしまったから、兄の家の移転に関してもぼくが大きく関わることになってしまった。新築の業者とのやり取りや代金の支払、工事の立ち会い、さらには古い家の解体業者の手配と立ち会い、価格の相談から支払い、最後は解体した家の滅失登記まで、ほとんどぼくが代行してやった。ちなみにぼくの家だって同時期に移転するため新築と解体が必要だったので、事実上はぼくが2軒分の各種手続きと引っ越しまでをやらされるハメになってしまったわけだ。もちろん姪たちも手伝ってくれたが、主導したのはぼくなのだ。威張るつもりはないが、人生で一番疲れたぜ。肉体的にも精神的にもね。
兄は新居の完成の引き渡しの日に倒れ、そのまま入院となったため、ただの1日も新居で過ごしていない。病院と介護施設を行ったり来たりしているだけだ。先日脚の最後の手術である皮膚移植が終わったので、今後のリハビリ次第で、新居に帰ってこられるようになるのか、あるいは介護施設に行ったままになるのかが決まる。結果がどうなるかわからないが、兄が帰ってこられないことも考慮に入れて、兄の新居の表札は兄の名字と元嫁さんの名字の両方を刻んでおいた。兄の身に何かあれば姪たちが相続することになるからだ。姪たちは元嫁さんの名字を名乗っているから、こういう対応をした。
新居ができる前は、不自由になりつつあった右脚を引きずりながらも工事の進捗をしょっちゅう見に行くほど楽しみにしていたのに、いざ完成して引き渡しの説明を受けている間に倒れて入院してしまうのだから、間抜けにもほどがある。倒れた原因はまず低血糖に間違いないが、建設業者や市役所の人たちにも現場を目撃されてしまったのだから、恥ずかしいという以外にない。
こんな感じで、どうかすると最後まで我々に迷惑をかけたままあの世に行ってしまうんじゃないかとすら思えるくらいだが、何とも複雑な気分だ。
