2026年5月2日 Martin D-35の構造について
マニアの方でもなかなか詳しくは知らない内容だと思うので、以下にまとめておきます。
MartinのD-35(特に1965年頃のオリジナル設計時)の内部構造は、標準的なD-28/D-18とは意図的に異なり、プロトタイプ段階での実験に基づいています。 umgf.com詳細(主にUMGFなどのマニア/専門家フォーラムや歴史的資料から)
- 表板(トップ)のブレース: D-35は00サイズ(OO-18など)の軽めのブレースを採用。標準的なドレッドノート(D-28など)の5/16インチ幅に対して、1/4インチ幅の軽いブレースを使っています。これにより、トップの振動がしやすくなり、低音寄りでベースの強いサウンド傾向になります(非スキャロップド/ストレート)。 umgf.com
- 裏板(バック)のブレース: 000サイズ相当のブレースを組み合わせています。三枚バック構造のため、通常の二枚バックとはバックブレースの配置・剛性も調整されています。 umgf.com
開発背景として、Martinは1965年にD-35を発売する際、ブラジリアンローズウッドの在庫節約(三枚バックで小さいピースを有効活用)と「ただのD-28のバリエーションではない独自性」を狙いました。プロトタイプで6本作り、以下の組み合わせをテストしたそうです:
- A: ドレッドノート表板ブレース + 000バックブレース
- B: 00表板ブレース + Dバックブレース
- C: 00表板ブレース + 000バックブレース → これが標準採用。 umgf.com
これにより、D-35はD-28とは明確に異なるトーン(低音強調、ダイナミックで「ソングライター向き」など)を持つモデルになりました。三枚バック自体より、ブレースの選択が音への影響が大きいという指摘もあります。現代のD-35(Standard Seriesなど)では
- 基本的にこの軽め1/4インチ非スキャロップド・フォワードシフトXブレースを継承(HD-35はスキャロップドになります)。
- 時代やモデル(Vintage再現など)で微妙に変わりますが、根本的な「Dシリーズより軽いブレース」という設計思想は残っています。
この話はMartinの内部資料や元関係者(Mike Longworthなど)の証言に基づく信頼性の高い情報で、ギター好きの間でよく語られるエピソードです。実際にD-35とOO-18系を並べて内部を見比べると、表板ブレースのスケール感の違いが体感できるはずです。興味があれば、UMGF(Unofficial Martin Guitar Forum)の関連スレッドを検索するとさらに詳しい写真や議論が見られます。
ということで、昔からD-28が好きなぼくとしては、何度も弾き比べた結果、D-35も魅力的だと思いながらも、毎回D-28のほうが好きだと確信して購入してきた。これはあくまでも好みの問題であり、逆にD-35のほうが好きだという人もいるだろうが、ぼくはD-28のほうが好きだと言うだけに過ぎない。過去にD-28SやD-35Sも購入して試してきたが、持てる本数の都合もあり、全て放出してしまった。現在残っているMartinはD-28'59、D-18S'71、D-18'78の3本である。D-28Sは過去に69年、71年、74年、91年、93年などを買ってきたが、今は手元に残っていない。それだけD-18'71が良かったことと、K.yairiが作ったアルバレズヤイリブランドのDYM-95VというD-28Sオマージュのギターがけっこう気に入っており、極太ネックのSはそこまで残しておきたいと思わなかったことがその理由だ。DYM-95Vのナット幅は45mmなので、じつに都合がいいのだ。個人的に42mmでは細すぎ、43mmでギリギリOK、44~45mmだとベスト、という感じがある。オリジナルのSは47mmなので、ちと太すぎるのだ。その点で言うと、余談だが、我が家の3本のK.yairiはDYM-95Vが45mmのほかは2本とも42mmなので、これだけが不満だったりする。K.yairiは日本人の体格に見合ったサイズのギターやネックを作るなどして気を使ってくれているが、ぼくは大柄な方なので、その配慮が逆に煩わしく感じてしまうわけだね。
