2026年10月14日 日々雑感など
去る9月28日に続き、10月7日にも介護施設に兄の面会に行ってきた。原則として週に一度、30分という縛りがあるので、明日以降ならまた解禁されることにはなるが、あまり気が進まないんだよね。もちろんたった一人の兄弟だからできるだけ会いに行ってやりたい気はするけど、なんせ話が弾まなくてつらいのだ。
少しずつ体力が回復してきてはいるものの、まだ一人で歩いてトイレに行くことすらできない状態だし、そもそも糖尿病性の痴呆症が進んできており、物忘れが甚だしいのだ。自分が乗っていた車の事まで忘れてしまうのだから、もう末期的症状と言える。まだ家族の名前は忘れていないが、なんせ気力がない、覇気がない。本来なら本人の方からシャバのことについていろいろ聞きたいことがあると思うのだが、こっちから話を持っていかないと、ろくに質問すら出てこない。こっちが黙っていると、会話が続かないのだ。おまけにこちらから話を持ち出しても、「何だっけ、それ?」みたいなことになる。呆れを通り越して呆然とするくらいに物忘れが激しいのだ。これでは普通に会話ができないし、それだけで疲労を感じてしまう。
正直な話、兄はもう自宅に帰ってこられないんじゃないかという気がしてきた。まだ100%ではないが、半分を超えて60%くらいはそんな気がしている。本人がどうしても自宅に帰りたいと願い、それなりにリハビリなどの努力をしない限り、帰宅は実現しない。
そもそも、自宅に帰れたとしても、基本は一人暮らしだ。買い物などは付き添ってやれるにしても、日常の家事、食事や風呂、トイレなどが一人でできない限り、帰宅することはできないのだ。元嫁さんや娘たちとも別居中だし、彼女たちを当てにすることもできない。姪たちにも自分の生活があるのだ。
ましてや、元嫁さんも直腸癌で二度の手術(癌の摘出と人工肛門設置、数ヶ月後に人工肛門廃止)をしたくらいなので、そっちのほうが大変な病状なのだ。だったら介護施設に入って、介護職の皆さんに任せるほうが気が楽に決まっている。
また元嫁さんはぼくのことを嫌ってはいないが、今回のがんの手術の際には見舞いは遠慮すると行ってきた。女性でもあるし、場所も場所なので、気持はよく分かるから、一度も見舞いに行っていない。今は退院して養生中だが、まだ介護は必要な状態だから、姪たちはそっちだけで手一杯なのだ。
そう考えると、面会に行ってやれるのは弟のぼくだけになるのだが、前述のとおり、行ってもろくに話もできないと来ては、かなり残酷な時間となってしまう。それでも行くと喜ぶのは確かなので、できるだけ行ってやりたいとは思うのだが、正直言って気が重い。先が思いやられるな。
