2025年9月11日 新居の仕様などについて
現在新築中の新居だが、いわゆる棟上げが終わり、屋根の防水シートが付いた状態で数日ほど工事がストップしている。業者の都合なので、トラブル等ではない。
新居の仕様等について、今まであまり詳しく書いてこなかったが、備忘録のつもりで今回は少し細かく書いていこうと思う。
まず、全体の作りはいわゆるツーバイフォー住宅。木造2階建ての「枠組壁工法」というタイプになる。在来木造工法を始め、いろいろな建築方法があってどれも一長一短だが、コストと性能、完成後の見た目などから総合的に見て優れていると判断し、ツーバイフォーを選んだ。
外壁は東レのラップサイディング、屋根材はアスファルトシングルを選んだ。パッと見の外観はカリフォルニアスタイルと言うか、アメリカンな外観の家になる。外壁や屋根材はすべて一長一短なので、見た目を重視して無難なものを選んだ格好だ。
家の形としては上から見るとほぼ正方形に近いが、キッチン部分の南側の一部だけが少し飛び出していて、その横に屋根付きのウッドデッキがつながる格好だ。それが西側に伸び、リビングダイニングとぼくの部屋の端までをカバーするウッドデッキとなる。掃き出し窓の下端とデッキ面は同じ高さ、つまり部屋の延長としても使える形だ。ちなみにウッドデッキの材質はウリン材にした。横浜のみなとみらいの大桟橋にも使われている、水に強く丈夫な材だ。安価な材を使って安く上げても数年で腐るようなものは使いたくなかった。コストダウンは重要だが、ここはしっかりしたものを選んだ。
1階は1坪の浴室、3畳相当のランドリールーム(脱衣所と洗面台、洗濯機)、トイレ、約11畳のLDK、ぼくの部屋(12畳)。2階は3部屋(各6畳)、すべてクローゼット付きで、家の形をほぼ正方形にしたためにできた2階の余白部分は、トイレと洗面台の他はすべて収納にしてある。つまり4LDKだが、2階は女の園と言うか男子禁制の扱いになるため、ぼくは1階のみで生活することになる。ぼくにとっては実質的に平屋というわけだが、これはこれで気楽かも知れない。ちなみにぼくの部屋は12畳で北側と西側の壁はすべて収納になる。2階の部屋はすべて6畳で、2部屋は通常のクローゼット、1部屋だけウォークインクローゼットと小さなワークスペースを設けてある。
ぼくの個室を12畳にしたことだけが唯一実現した贅沢であり、寝るスペースと応接を半分ずつのスペースに分けるため、この広さが必要だった。ただ仕切りはつけないため、どちらからも丸見えではあるが、必要なら衝立でも置けばいいと割り切った。応接スペースでは友人たちに泊まってもらう場所も確保しなければならないが、常設ベッドを置く場所などないから、そこは工夫が必要になるが。
家の玄関は北側にある。北接道で6m道路に面しており、道路から3mは土間コンを打って駐車場とする。道路と平行に停め、出ていくときも平行となる。これがまず1台分。2台めは北の6m道路に対して西側、南北に直角に延びる2.6mの駐車場と、南側の駅前通りまで通り抜けができる30mの通路を兼ねる。つまりは旗竿地の形だが、南北どちらでも出られるのが特徴になる。この通路兼駐車場には縦列で5台くらいは楽に停められる計算なので、来客にも対応できる。途中のクルマが出るときには前のクルマにはいったん出てもらう必要があるが、そこまでクルマが渋滞することは少ないだろう。
こういう作りのため、北側も西側も、駐車場への出入りはまったく切り返しやバックをする必要がない。まっすぐ入って、そのまま前進して通り抜けることができる。こういう駐車場は珍しいと思う。
南側、ウッドデッキのさらに南側は奥行き3mほどではあるが、庭のスペースとなる。前述の西側の駐車場兼通路までを含めた長さは約12mになり、東西に細長い形の庭となるが、そこには天然芝を貼る予定。西の通路の中心辺りに芝が割り込む形となるわけだ。その芝の北側は6m道路につながる土間コンの駐車場、芝の南側の駅前通りにつながる通路部分は砕石とか砂利を敷くことでコストを下げようと考えている。つまり飛び出た芝が、通常使う駐車場と駅前通りに繋がる通路との境になる。
この庭でテントを乾かしたり、タープを張ったりして、庭キャンプのようなことをできたらと考えている。けっして広くはない庭だが、ウッドデッキと合わせれば、使えないことはないと思う。
今度の新築にあたり、希望していたことは多かったが、区画整理で土地が減歩されて狭くなったこと、近年の資材価格の高騰と仕事をリタイヤしたことによる収入の激減などから、当初考えていたぼくの部屋だけを別棟にする計画は霧散したし、以前から考えていた建築業者にログハウスを建ててもらおうとした計画もウッドショックのダメージが大きすぎてこれも崩壊した。そのため新たに建築業者を探し回り、やっとAホームを探し当て、現在に至るというわけだ。Aホームは相談に訪れても事務所の居心地が良く、過去の作例を見てもどれもおしゃれで、オーナーのご家族たちもみんな楽しそうに暮らしている。それを見て、Aホーム以外にないと確信した。もちろんログハウスで無垢の木に囲まれて生活するという以前の理想と言うか夢は無惨に崩れたが、コストを抑えて、高性能かつおしゃれで快適な家を目指すという点については、Aホームの実力は申し分ないものと考えている。
最後に書いておくと、長年憧れてきたログハウスを断念せざるを得なくなったことは断腸の思いではあったが、前述のとおり、ウッドショックで完全に望みを絶たれた。言ってみれば3千万の家が4千万になってしまったわけだから、あまりにも値上がりがきつすぎたのだ。またログハウスメーカーの社長そのものが自分でログハウスに住んでいながら、ログハウスなんて住むもんじゃないですよと本音を漏らしたこともあるが、それでも自分で住んでみたいという気持ちは変わらなかった。それを断念せざるを得なくなったときの悔しい気持ちは、今でも決して忘れていない。
だが、家族の中でログハウスに憧れていたのは自分だけであり、他の家族は新しくて快適な家に住めれば形式など何でも良かったわけだし、むしろセトリングやメンテナンスに手間がかかりやすいログハウスはむしろ避けたいと思っていたフシがある。その意味では、家庭不和にならずに済んだという可能性が高かったりする。そこで今回依頼したAホームだが、ツーバイフォーによるアメリカン住宅でそこそこのコスト(大手ハウスメーカーよりはずっと安いが、ローコストメーカーよりは高い)で高機能な家を作ることに定評があるので、ログハウスにこだわらなければ最良の選択だったと考えている。
何にしても、知力体力時の運という中で、現実に手が届いたのがAホームだったわけで、これも縁があったのだと納得せざるを得ない。