2025年11月7日 ついに壁紙が貼られ始めた件など
新居の進捗状況の続きだが、今日からようやくクロス(壁紙)が貼られ始めた。最初はぼくの部屋から始まった。まずは天井からだ。無垢の木を壁に貼るかどうかもさんざん迷ったが、準防火地域でもあり、耐火性やコスト削減などの意味もあって、通常の石膏ボードの上にクロス張りに落ち着いた。最近のクロスはめちゃくちゃリアルなものがあるので、それを使って、山小屋風の部屋にする計画なのだ。そのため、ぼくの部屋は上下左右すべてを木目にすると決めた。
家族の住む部屋に関しては、ぼくは基本的には全く口出ししなかった。良きにはからえだ。これとこれならどう思うと聞かれたときだけは自分の意見を述べたが、それ以外は任せっきりにした。なかなか決まらないからと言って強権発動などをしようものなら、後で必ず批判や不満が出てくるに違いない。
正直言って、ウッドショックのとき以来の材木の値上がりのため、ログハウスに住みたいという夢は脆くも崩れ去った。ならばせめて無垢の板を貼りたいとも思ったが、準防火地域でそれをやるとコストが上がってしまうし、それにこだわるのは家族の中でもぼくだけなので、賛同を得られない。それよりも通常の石膏ボードの上に好きな壁紙を貼るほうが楽しいし、コスト的にも防火的にもずっと有利だから、悩んだ末にそっちに落ち着いたのだ。
現在建築をしてくれているAホームが過去に建てた家を何軒か見せてもらったときに痛感したのは、現在のクロスがどんだけリアルなのかということだった。言われなければまるで本物の木だとしか思えない。それほどリアルな印刷がされている。このくらいリアルだったら、クロスでいいんじゃね? と目からウロコのように感じたのがきっかけだった。もちろんクロスなら石膏ボードに貼るから耐火性も準防火地域に適しており、何の問題もない。窓も防火窓を使わねばならないほど規制がうるさい中で、無垢の木で壁を貼ろうと思うと、できなくはないがやっぱりコストが上がってしまうのだ。それも面白くないので、施工ボードにクロスで決定した。無垢の木にこだわる気持ちさえ捨てれば、みんなハッピーになれるのだから、という結論だった。
そして今日からやっとクロスが貼られ始めた。ぼくの部屋の天井からスタートしたが、じつにいい感じだ。パッと見は本物の木のようにしか見えない。じっくり見ればわかるが、そこまで見る人も少ないだろう。じっくり凝視さえしなければ、本当に無垢の木が貼ってあるように見えてくれる。つまりは言われなければ本物っぽく見える。それで充分じゃないか、ということなのだ。
明日はクロス屋さんが増員され、一気にクロスが各部屋に貼られていくらしい。家族の部屋にどんなクロスが貼られていくのかはよく覚えていないから、実際に貼られていくのが楽しみでもある。
じつはまたもトラブルが発生した。一階のランドリールームに貼る予定だったクッションフロアが廃番になっており、どこを探しても見つからない。つまり手に入らないと言われたのだ。家族はそのフロアの柄や色に合わせてタオルハンガーまで選んだので、別の色の床を選び直し、タオルハンガーもキャンセルし、自分でamazonで購入して施主支給に変更する羽目になった。土壇場になってこんなことが発生するとは、予想していなかった。
今回の新築で発生したトラブルは、①ユニットバスの壁の柄を間違えられていた、②ラップサイディングの外壁の釘打ちの場所を間違えられていた、③クッションフロアの一部が廃番になっていた、④2階の防火窓の一つが違っていた、等になる。もちろん①④は交換してもらい、②はいったん剥がしてやり直しをしてもらった。つまり③だけが精神的な負担になったわけだが、最初から廃番だということがわかっていたらそれ以外から選んだろうから、情報の遅さが仇になった格好ではある。とはいえ発注してみないと在庫のある無しなどわからないのだから、誰のせいでもないと言えなくもない。いずれにしても人間のやっていることだから、こうした間違いはある。大切なのはいかに素早くリカバリーするかだと思う。
