2025年10月4日 住宅設備等の選択について
新居の建築にあたり、さまざまなものを選択する必要に迫られた。外壁や屋根材などもそうだが、住宅設備、キッチンやユニットバス、トイレなどなどだ。これらはグレードがいくつもあり、予算や生活スタイル、好みなどで選んでいくことになる。住宅メーカーが指定している標準コースであれば追加金は発生しないが、当然それよりグレードの高いものを希望すれば差額が発生するし、不要なものを省略するかグレードを下げれば、その分安くなる計算だ。
実際のところは住宅メーカーの指定品は最低グレードかそれに近いことが多いので、それに満足できなければどうしてもグレードを上げることになってしまう。つまり差額が発生するわけだ。コストを考えれば、できるだけ標準仕様のまま行くほうがいいのだが、好みがあるのでそうも行かない。妥協できるものは妥協し、妥協できないものは負担を覚悟でグレードアップするしかない。
我が家の場合は、ユニットバスは標準仕様で問題なかった。TOTOのサザナだ。かなりのシェアを持っている製品群であり、すべてが良いとは言えないものの、かなり評価が高いものだ。次にキッチンだが、標準仕様のクリナップ・ラクエラではカミさんが納得できず、一つ上のステディアを選んだ。トイレについてもかなり悩んだ。タンクレストイレが見た目はカッチョイイが、停電時に流すのが大変な製品もあったり、そもそも価格が高かったり、あまり多機能でも必要のない機能が多かったりということがわかり、熟慮の結果、住宅メーカー標準仕様のTOTOのトイレに落ち着いた。しかも停電にも関係ないタンク付きだ。このトイレは手洗い付きと手洗いなしの両方があり、一階には来客のことも考えて手洗い付き、二階にはトイレのすぐ横に洗面台を設けたため、手洗いなしを選んだ。この製品は一般には市販していない業者向け専用のもので、独自のルートでしか入手できないものらしい。当然それほど多機能ではないが、迷ったらなるべくシンプルなものを選ぶと決めていることもあり、これで充分じゃないかと思い、これに決めた。汚れがつきにくい処理がされている陶器製で耐久性も安心できるし、もし故障してもタンク付きは修理や対応が容易というメリットがある。
こう書くと簡単に思えるだろうが、風呂、キッチン、トイレを選ぶだけでもしっかりクリナップとTOTOのショールームに行って説明を受けたり、いろいろな製品を細部まで見たりした。Aホームの標準仕様はユニットバスとトイレがTOTO、キッチンがクリナップだったが、希望すればもちろん入れ替えることもできる。そこでクリナップでもユニットバスを見たり、TOTOでもキッチンを見たりしたが、どれも一長一短であるものの、AホームがトイレとユニットバスをTOTOに、キッチンをクリナップにしている理由がわかる気がした。住宅設備には他にもタカラスタンダードなどの優秀なメーカーがあるが、コスパやもろもろのことを考慮すると、Aホームの選択が、極めて合理的なものとわかった。具体的には、TOTOのキッチンだ。デザインもよく使い勝手も悪くないが、クリナップに比べると引き出しの奥行きがかなり小さく、収納容量がぜんぜん違う。クリナップ同士で比較してもラクエラよりはステディアのほうが容量が大きい。カミさんはこれをもっとも重視していたこともあり、デザイン的にも優れていたことから、ステディアを選択した。
もちろん希望すればタカラスタンダード等、他のメーカーのものを選ぶこともできるが、実際に他メーカーのショールームを見に行った際、浴室もキッチンも、直感的に我が家には合わない気がした。これは口では説明できないが、ぼくもカミさんも、短時間でショールームを出てしまった。フィーリングが合う人にはすごく刺さるのだろうが、ぼくらには合わなかったのだ。他のメーカーも見に行くかと考えたが、あまり多く見ても逆にわからなくなるので、TOTOとクリナップだけで充分だろうと決め、最終的にはAホームの標準設備を基準に、キッチンのみをラクエラからステディアにグレードアップする形で落ち着いた。つまりAホームの標準設備は我が家の好みにほぼ適合していたことになる。これを見ても、Aホームは我が家にぴったりだったのではないかと思えてくる。Aホームを選んだ自分の直感は正しかったという確信が持てたと言える。
洗面台に関しては、造作で作ってもらうことにした。クリナップの標準仕様も提案されたが、ぼくもカミさんも納得できなかったので、使いやすいように自由設計で頼むことにした。また二階の部屋を三人分設けて、余った分のスペースは全て納戸にした。その結果、一階の屋根付きウッドデッキが出っ張る以外は、ほぼ完全な総二階の家となった。
それ以外に造作をしてもらうことにしたのは、ぼくの部屋に作り付けの棚を頼んだこと。北面の壁にクローゼットになる部分を小さくして、その面の残りの壁には頑丈な棚を作ってもらうことにし、西側の壁にも棚と有孔ボードを設置してもらうことにした。これらでほとんどの収納を賄う予定だ。
ここまでをまとめると、基本的には屋根付きウッドデッキ、キッチンのグレードを一つ上げたこと、洗面台を一階・二階とも造作で作ってもらうこと、ぼくの部屋に大きい棚を作ってもらうことだけが、標準仕様より少し贅沢をしたこととなった。
もともと、完全な総二階にして、できるだけシンプルな形の家にしようと考えていた。凸凹が多いとそれだけ施工が大変になり、雨漏り等のリスクも増えるし、何よりも見た目が好みに合わない。最終的には間取りの関係で 切妻の屋根の向きが90度ずれてしまった以外は、ほぼ満足の行く外観となった。
まだまだ細かいことはあるが、こんな感じで新しい家が作られることとなった。これも興味のない人が読んだらつまらないだろうが、あくまでも日記であり備忘録でもあるので、そこは許してね。