2025年6月20日 久しぶりの大野路ファミリーキャンプ場など
昨日から今日にかけて、D・S氏と静岡県裾野市の大野路ファミリーキャンプ場に行ってきた。相変わらず綺麗に手入れされた全面芝のサイトが美しく、平日とあって、ぼくら以外は誰も利用客がおらず、完ソロならぬ完デュオになってしまった。寝るテントはもちろん別なので、事実上はソログルなのだけど、食事などは一緒に食べたので、区分けが微妙な感じではあるが、ここではあまり気にしないことにする。
大野路ファミリーキャンプ場は富士山が見やすいサイトがある程度決まっており、7,8,9、11あたりが狙い目で、中でももっともぼくが好むのが11番サイトである。サイトの横にトイレと水場があるため、便利この上ない好立地なのだ。今回ももちろん、そこに設営した。
今回使用したテントは、SoomloomのHAPI2Pの初代モデル。クリームホワイトのTC幕のティピーテントで、跳ね上げが作れて、スカートは付いていないタイプ。メッシュインナーも付属している。二代目のモデルはサンドベージュ色になりスカートが付いた。これも持っているが、なんとさらに三代目が発売された。基本構造は二代目に準ずるが、なんと 前後に跳ね上げができるという代物だ。さすがに同じ型番のテント3つはいらないので、三代目に手を出す気はないが、何度も改良されているのはなかなか素敵だと思う。
HAPI2P初代はTC幕といえどもかなり白いので、日陰がどの程度濃くなるかと危惧していたが、しっかり濃い日陰を作ってくれた。やはり跳ね上げが作れるティピーテントは便利だ。大野路ファミリーキャンプ場の場所は標高600mほどの高原なので、日差しさえ避けることができれば風がとても気持ちよかった。日除けのためにタープも持参していたが、D・S氏がフィールドア製のカマボコテントを張ってくれたので、その日陰にお邪魔する格好で一緒に過ごした。
近場のスーパーで昼食用の海鮮丼を購入し、いつもの御殿場市の山崎精肉店で馬刺しを購入し、これらをぼくが提供した代わりに、夕食はD・S氏がしゃぶしゃぶと炊き込みご飯をご馳走してくれた。これがめっちゃ美味しく、たらふく食べてしまった。翌朝の朝食はぼくが持参したカップ麺で簡単に済ませた。
日中は日差しがかなり強く、日向にいると皮膚がジリジリと焼け付く感じだったが、日が陰るととたんに風が気持ちいい感じの快適な状態となってくれて、とても助かった。やはり初夏の風は爽やかで、真夏のそれとは違うと痛感した。周囲の新緑もきれいだった。夜になるとさらに気温が下がり、夏用の寝袋に潜ってちょうどいい状態となった。愛用の8cm厚のインフレータブルマットとキャプテンスタッグの夏用寝袋、同じくキャプスタのインフレータブル枕の組み合わせで、とても快適に爆睡できた。5時間ほど眠ったあと、雨音で目が覚めた。トイレに行くついでに様子を見ようと外にでたら、ごく小さい粒の小雨になっていた。天気予報では雷や雹の注意報がでていたが、小雨で収まるのなら大助かりだと思い、再度寝袋に潜った。
次第に明るくなってくると、鳥が鳴き始めた。ウグイス、コジュケイ、ヒバリ、その他大勢だ。鳥の声で目が覚めるのはけっこう幸せで、気持ちよく目覚めることができた。鳥たちがあまりにいい声で鳴くので、しばし動画を撮って記録しておいた。この時点ではすでに小雨も止んでいた。
前述のとおり、サイトの横にトイレと水場があるので、本当に便利に過ごせた。大野路ファミリーキャンプ場に行くなら、11番サイトを狙うべきだと痛感した。僅かに傾斜はあるがほぼ平らで、設営場所に困ることもない。
ここの芝サイトは硬さが絶妙で、ペグが入りやすく、かつ抜けにくい理想的なもの。とはいえ、撤収の時はグリグリとペグを捻じればちゃんと抜けてくれる。ぼくが知る限り、最高の条件を備えた芝サイトだと思っている。
前回のつくば市の豊里ゆかりの森キャンプ場は地面が柔らかすぎて、愛用のパチノックスの椅子だと脚部がめり込んでしまったが、大野路ファミリーキャンプ場はそんなことはまったくない。根本的に質が違う。とてもしっかりした芝のサイトだ。
テントの設営と買い出しが終わったところで、併設の旅館にある展望風呂に行った。完デュオなので、われわれが風呂場を独占できて、なんとも気持ちよかった。風呂の帰りにすぐ近くのコンビニに行き、ロックアイスを買い足してきた。あまりの暑さに、来るときに買ってきたロックアイスをけっこう消費してしまったからだ。歩いてすぐにコンビニに行けるのも、ここのありがたいところの一つだ。
このようにとても楽しいキャンプができたが、肝心の富士山は2日目の朝にちょっぴり見えただけで、それ以外の時間はほとんど雲で隠れていたのが残念だった。
クルマでの往路はとてもスムーズに現地まで進めたものの、帰路はちょっと難儀した。というのは愛用のスマホのナビアプリ「COCCHI」がバグったのか、河口湖経由で圏央道に乗る予定だったのが、東名をそのまま進むルートになってしまい、かつ接触不良なのかバッテリーがうまく充電されず、いったんどこかでリセットする必要が生じてしまった。高速道路を走行中に作業することはできないから、やむなく行き過ぎた途中の寒川のインターで降りて、市街地のコンビニの駐車場を借りてセットし直した。ここからはちゃんと動いてくれたので安心し、再度寒川のICから高速に乗ったが、それでもなぜか東北道を進ませたがるので、分岐を強引に圏央道方面に進み、再度ナビをセットし直した。途中に短い渋滞があったので、セットし直す余裕ができたのは怪我の功名だった。ここからは完璧に動作してくれて、渋滞も前回の一度だけですんだのは良かった。往路は初めて幸手インターから乗ったが、自宅からだとUターンする格好になるのが面白くないため、帰路は久喜インターで降りて、給油と洗車もしてから帰宅した。燃費は終始エアコンを作動させたままほとんどエコモードで走ったが、メーター読みで約23km/L、満タン法では約19km/Lという結果だった。ちょっと誤差が大きかったようだが、エアコンを使っていなければメーター読みに近い数字が出たと思う。
そんなわけで、今回はD・S氏のおかげもあってとても楽しく充実したキャンプができた。ありがとうございました。次回は、涼しくなったらまた行きましょう。
今回のまとめとして、HAPI2Pはなかなかいいテントだったと思うし、ソロならタープも省略できる。気に入っているBundokのSoloTipi1TCの一回り大きい感じと思えばいいが、一回り大きいので、二股ポールにしなくても充分に広いと感じた。後ろ側はファスナーがないのがHAPI2Pの欠点かも知れないがサイズ感はとてもいいし、日除け効果も充分だった。当面はメインテントとして使ってもいいかも知れない。真冬以外の3シーズンは初代のバージョンを、秋冬から初春にかけては二代目バージョンを使うと無駄がなさそうに思う。