2025年3月24日 土地の面積確認と家の新築契約など
朝10時から、市役所の担当3人と、区画整理で新しく供用される土地の杭の位置と面積などを確認した。杭から杭の長さをメジャーで実測し、それを確認したわけだ。寸法に問題がないことを確認したという書面にサインをし、30分ほどで終了した。あとは4月に入ってから正式に換地の契約をし、それが済んだら清算金の話に移ることとなる。10年以上も待たされて、 やっとここまで来たかという感じだ。これから家の細かい仕様などについて相談が多くなると思うが、いずれにしてもあと少し辛抱が必要だ。家の件が落ち着かないと、おちついて旅行もできやしない。
家の施工を頼むことに決めたAホームと、正式に契約してきた。間取りもほぼ確定し、細かな仕様をこれから決めることにはなるが、建築にあたっての大まかなスケジュールが見えてきたことになる。
Aホームは打ち合わせに行くにも自宅からクルマで片道20分くらいだし、すぐ近くにショッピングモールがあるので便利でもある。環境も良く、事務所の駐車場も広くて停めやすいし、社員のみなさんも人当たりがよく、出してくれるお茶やコーヒーも美味しくて居心地がいい。
退職してからこの二年ほど、いろいろな建設業者に出入りしてきたが、もっとも親しみがあり、間取りの変更にも親身に対応してくれて、すでに同社の建てた家に住んでいる人たちの家にも訪問させてもらったが、みんなとても楽しそうに暮らしている。これは今まで設計に携わっていたKさんの力も大きく影響しているだろうが、社員全体の人当たりの良さが家造りにも大きく影響しているのだと思う。
同じ候補に上げていたF工務店も作風は似ているが、事務所の駐車場には停めにくいし、完成した家は同様にかっこいいものの、なんというか血の気が感じられない。それに比べてAホームの家は血が通っている感じを受けるのだ。これはうまく言葉では言えないが、直感に近いものでもある。例えばぼくはホンダのクルマがもっともピンとくるのだが、それと同じものをAホームに対して感じたとしか言いようがない。
我が家の間取りを考えてくれたKさんはつい先日急逝してしまったが、彼のデザインしてくれた家を実現させることが、彼に対しての慰霊になるのではないかと考えている。ちなみに彼の後任の設計士はぼくと同じ苗字で、今日初めて会ったが、Aホームの社員らしく感じが良く、恰幅の良い男性だった。彼ならきっと、Kさんの業績を引き継いできちんとやってくれるだろうと思った。
家の契約は終わったが、忙しくなるのはこれからだ。家の細かい仕様を決めるのにかなりの時間を要すると思う。コンセントの数や位置から壁紙の選択、造作の仕様の検討、外壁や屋根の色も決めなければならない。壁にニッチを設けてもらったり、防犯ガラスにするかどうかなど、決めなければならないことが山ほどある。けっこうな時間がかかるだろうが、 それらを一つずつクリアしていくしかない。
日中は曇りの天気だったが、夕方からいきなり雷雨となり、途中から雹が降ってきた。直径一センチくらいの氷が、うるさいくらいの音を立てて次々と降ってくる。玄関を開けて様子を見ようとしたが、金属製のドアにカンカンと激しい音を立ててぶつかってくる中を開けると、身体に当たって痛いほどの雹が次々と降ってくる。これはたまらんとドアを閉めたが、数分で雹は降り止み、雨に変わった。こんなのは久しぶりだ。何十年ぶりかのことだろうと思う。Aホームから帰る途中でなくてよかった。帰宅するまで降られずに済んだのは、幸運だった。