2025年3月15日 自宅の移転、これまでの流れについてなど

2025年03月15日

 以前から、自宅が区画整理に引っかかるため移転する予定だと書いてきた。なんやかんやあって、当初の予定より10年近くも遅れてしまったが、やっと来月から移転場所に新築を始められる運びとなった。遅れていた相続登記の件も、ちょうど昨日完了したことがわかったので、一応の区切りとなることから、改めてここで書いておくことにする。

 遅れた理由としては、大規模な区画整理なので何十軒も相手にしていろいろな調整が大変だったことが一番の理由だが、その中で、ぼくの家が移転する場所には個人経営の病院があり、それの移転が終わらなければ我が家が移転できないという事情もあった。病院だから駐車場などの面積も広く、その移転先に地権者が三名いて、そのうちの一人がなかなか土地の譲渡に応じてくれなかったということを知った。その人がごねたために少なくともそれだけで二~三年は遅れてしまったらしい。ぼくとしては腹が立つが、そこに住んでいた人たちはすでに故人となっていて、その相続人である地権者は別の場所に住んでいるため連絡も取りにくかったなどの理由もあったらしいので、やむを得ない面もあるのかなと思わざるを得ないが、一方で我が家のご近所さんで我が家のあとから移転する予定だった家が先に移転が終わっているケースもあることを考えると、その人がごねたために我が家の移転が遅れたのは間違いないわけで、腹が立たないと言ったら嘘になるが、今さら言っても仕方がないことではある。

 この間、一番困ったのは、数年前からのウッドショックをきっかけとした建築部材や住宅設備等の相次ぐ値上がり。とにかく半年ごとに同じ製品が着実に値上がりしているのには本当に弱った。
 この結果、何年も前に現在の自宅を評価してもらって計算された市役所からもらえる清算金だけではとても足りない状況になってしまったため、ウッドショック以降に何度も市役所と相談し、証人として建築業者も連れて行くなどして価格高騰の現状を訴え、やっとつい数ヶ月前に清算金の見直しをしてもらい、充分とは言えないまでも、何とか現状の相場で新築が賄えるくらいの金額にまで上げてもらうことが出来たので、胸をなでおろした。それまでの金額のままだったら、今よりもずっと狭い家で我慢しなければならなくなる状況だった。しかも市の都合で勝手に準防火地域に指定されたため、ドアや窓なども耐火仕様のものを使わなければならないし、さらにこの4月からは建築基準法が改正されるため建築確認が必須になるなど、作業的にも金銭的にも負担は増える一方なので、それらも同様に市に訴え、やっと勝ち取った値上げだった。そもそも当初は我が家は移転しなくても良かった計画だったが、区画整理の計画自体が大規模化したため、我が家も引っかかることとなり、それに協力する形で動いてきたのだから、これだけ世間の相場が上がっている現状にも関わらず、こちらから値上げを申し入れなければ黙して動かないという市の担当部署には、正直言って憤りを感じているのが本音だ。

 移転に当たり、大手ハウスメーカーからローコスト住宅メーカー、中堅の地元密着業者まで、何軒も建築業者を回って間取りの提案や見積もりをとってきた。声をかけてくれた親戚関係や友人関係の業者は、あえて今回はすべて外し、余計な気遣いやしがらみ等をいっさい作らないことに決めた。

 かなり以前から最後はログハウスに住みたいと願っていたが、ウッドショックのあおりでその夢は無惨に消え去ったため、せめて好きなデザインと性能を兼ね備えた業者をということで、Aホームに決めた。大手でもなくローコスト住宅でもなく、地元に密着した業者である。せめてものこだわりということで、完全注文住宅にする点だけは譲らなかった。もっと言うと、本当はぼくの部屋を兼ねてオフ会もできるような規模の部屋を作りたかった。できれば別棟でその部屋を建てたかったが、移転時の土地の減歩のため移転先の土地の面積が削られてしまったし、まったく庭がないのも日々の生活では寂しいと思い、別棟の計画も断念せざるを得なかった。

 Aホームではぼくが一階に住むか二階に住むかなどもいろいろ紆余曲折した挙げ句、何度も間取りを作り直してもらい、最終的にVer12で落ち着いた。一回り大きいVer10も良かったが、それだと庭が小さすぎて使えなくなるため、バランスの良いVer12に落ち着いた格好だ。
娘二人が未だに嫁にもいかず独立もせず家にいるので、すごく迷ったものの、結局は四人が住める二階建てに決めたが、当初の予定では娘たちはとっくに家にいないことを想定していたので、カミさんと2人で平屋の小さな家に住み、いくらかでも資金を残して老後に備えようと考えていたが、それも出来ないことになった。
 つまりは予定外、想定外のことばかりが続いたことで、以前に考えていたことが実現できないこととなり、痛恨の極みではあるが、少しでも良い状況になれるように今後も頑張っていきたいと思っている。 

 さて、本当は今日、Aホームで正式な契約をする予定だったが、先方の身内に不幸が発生したとのことで、急遽繰り延べとなった。そういうこともあるよね。詳細は知らないが、当事者としてはいろいろ大変だろうなとお察しする。

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