2025年1月24日 補償金の再計算額の提示など

2025年01月24日

 補償金とは何かというと、市が行っている区画整理の一環として、ぼくが住んでいる現在の家を解体して換地先の土地に新築して引っ越すための費用総額のことだ。最初に自宅を査定してもらってから計画が延びに延びて、当初の移転の予定から10年くらいも遅れてしまった。理由はいろいろあるが、我が家が移転する先が某病院の跡地なのだが、その病院が移転する先の地権者が数名いる中で、内一人がなかなか土地を手放すことを承知しなかったというのが最大の理由だと思う。それだけで3年は遅れた。それ以外にも市の計画がなかなか進まなかったり、もろもろのことで少しずつ遅れが重なったために、トータルで10年も遅れてしまったと言っていいだろう。つまりは我が家のせいではまったくないことを強調しておく。
 で、過去に一度、その補償金を見直してもらったことがある。移転が何年も延び延びになっている中で、家屋の新築の相場もどんどん値上がりしてしまったからだが、それでも間に合わず、今回三回目の計算をしてもらい、まさに今日、その金額の提示があったのだ。結論から言うと、前回の金額よりも3割ほど増えたが、ちっとも喜べない。ここ数年の諸物価の値上がりはそんなものでは済まないからだ。具体的には都内でキャベツが一玉で税込み千円を超えたりしているし、お米も去年までは10kgで2千円代半ばだったものが、今は5kgでその値段になっている。つまり2倍だ。インスタントコーヒーも、昨年の春頃からするとちょうど2倍ほどに値上がりしている。身近な食品でもそんな感じだから、高額になる建設資材や住宅設備などは言うまでもない。ましてや数年前に発生したウッドショックを皮切りに、住宅建設にかかる資材などは軒並み半年ごとに値上がりしているような状況だ。外壁一つとってもかなりの幅で上がっており、それらを積み重ねると大変な金額になってしまう。さらに今年の春からは建築基準法も改定され、今までは2階建ては確認申請が実質不要だったのに、この春からは必須になる。それだけでも数十万も負担が増えるわけだ。さらには我が家の建設現場が準防火地域に指定されているため、防火サッシは防火ドアなど、よりコストのかかる建材を使わなければ家を建てることができない。これだって我が家が自分で望んだわけではないのだから、それらをすべて加味して再計算をしてもらえないととても移転などできないと強く主張し、さすがに市役所もそれを受け入れたという格好になる。

 今回の金額はもちろん充分に満足が行くほどではなかったが、それでも最悪の事態にはならない程度には達したと思う。最悪の事態というのは、現在の家と同等のサイズでありながら資金不足で建てられないという状況のことだが、それは何とか避けられそうだ。かといって前述のように厳しい値上がりのため、ゆとりのない状況には変わりがない。やっと現状維持ができそうな目安がついたというだけだ。したがって、今後新築に際してできるだけ無駄のない設計にするとか、質素にするとか、節約することを考えつつ進めていかねばならない。どうしても譲れないところはあるし、それだけはしっかり押さえて、できるだけローコストで、かつ快適な生活ができる家を目指す必要がある。なんせ今後死ぬまで住み続ける家になるのだ。したがって、目標は現状維持プラスアルファというささやかなものになるが、実際には引越し費用もかかるし、今の家の解体撤去費用もかかるし、それぞれの登記費用などもかかる上に、古くなった家電や家具などを買い直す必要だってある。そう考えると、家が建ったらそれで終わりではないのだ。それらすべてにお金がかかってくるのだから、どんぶり勘定では必ず資金が不足してしまう。もちろん、現在もバリバリ働いているとか言うなら多少足が出ても稼げばいいから問題ないのだが、今のぼくは無職の年金生活者なので、持ち出しなどとんでもないわけだ。だから補償金の範囲ですべてを賄わなければならないので、前回より3割増えたからと言っても、相場の値上がりをすべて賄えるにはとても足りないレベルであり、どうしても妥協する必要が出てくるのは間違いない。しかし市役所側から国の基準を考えてもこれが限度だと言われて頭を下げられたら、それで納得するしかない。今回の区画整理は市だけでなく県や国も関わる案件であり、たとえば市議会で承認されれば追加のお金を出せるというような簡単なものではない。それがわかっているから、今回提示された金額で受け入れる以外にないのだ。ごねたところで増額の可能性はなく、計画がまた遅れるだけになる。それでは我が家にとってもマイナス要因のほうが圧倒的に多くなるから、ここで妥協するほうが得策になるのだ。

 建設会社は99%確定した。よほどのことがなければ他社に替える気はない。外構もそこに頼むことはできるが、別の外構業者から見積もりを取って比較すると宣言してあるし、相手も納得している。解体業者も同様で、数社から相見積もりをとって選ぶことになる。そうやって少しずつ節約して行き、満足の行く結果に持っていきたいと考えている。まずは母親の名義になっている実家の相続手続きからだ。一つずつ着実に進めていきたい。4月には換地先の供用の契約をしなければならないから、実質2ヶ月くらいでそこまで漕ぎ着けなければいけない。忙しくなるぞ。

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