2023年3月26日 4年ぶりの権現堂の桜について
我が地元の権現堂公園にある桜堤は関東でも有数の桜の名所になっている。コロナ2019の影響で恒例の桜まつりが3年連続で中止となり、今年ようやく4年ぶりの開催となった。露天商も久々に復活し、やっと賑わいが戻った感じになっているが、あいにくこの土日は雨模様。写真映えはしないがその分空いているだろうと予測し、日曜日に徒歩でスマホだけを持って出かけてみた。
けっこうな雨だったので大きめの傘と厚底の靴を履いて出たが、歩き慣れた道なのに、途中で少し疲れを感じて休みたいと思った。この道を歩くのも4年ぶりだったせいか、体力が落ちたんだろうかとがっかりしたが、よく考えたらけっこう気密性の高い不織布のマスクをしたまま早足で歩いていたことに気づき、納得した。4年前まではマスクなどしていなかったんだから息苦しくて当然だし、今月になってやっと人混みでない場所ならマスク着用も個人の判断とされたものの、花見の場所に行くのにマスク無しではいられないので、忘れないうちに着けておいたことを忘れていた。現地に着くまでは外していても問題なかったのに、慣れというのは怖いよね。
今回はいつも歩いている国道4号線沿いの道は交通量が多くて騒がしいこともあり、
なるべく今まで歩いていない道を歩いてみようと思い、桜堤が遠目に見え始めるあたりで脇道にそれてみたが、これは大正解だった。静かでのんびり歩けるし、露天商などの専用駐車場として指定されている場所も初めて確認できた。今度からは歩くときはこの道を使うとしよう。
間もなく桜堤に着いた。雨のせいか、メインの駐車場はまだ余裕があるようだった。この時期の権現堂としては極めて珍しいことだ。人の入りもかなり少ない感じだった。この雨じゃそうだよね。地元の関係者や露天商の人たちはがっかりしてるだろうな。
権現堂の桜堤は例年だと少なくとも観光客が100万人以上、露店も100以上は出ていることが多い。桜堤もおよそ1km以上の長さがあるので、一大観光地ではあるが、天気ばかりは仕方がない。
桜堤の中程から堤の上の道を歩く。堤の両側に桜が植わっているので、桜のトンネルの中を歩くことができる。横に露店も設置されている。久しぶりに見る風景だ。懐かしさと安堵感を得られるね。
堤の東の端まで歩いて、堤の下に降りる。ここには菜の花畑が広がっていて、有名な「菜の花畑と桜堤のコラボ」が見られる場所になる。堤の上と違って道幅もあり、こっちの道は空いていることが多い。そこをのんびりと西側に向かって歩く。相変わらず雨は降り続いている。空が青いと映えるんだけど、今日は灰色の空だ。
ここ数年は桜の開花が早くなっている傾向があり、菜の花が遅れ気味のことが増えた。今年も菜の花は開花が遅れていて、真っ黄色には程遠い。なかなか両方の開花をぴったりにするのは困難だ。特に今年は桜がかなり早く、桜まつりの日程を急遽繰り上げたほどだ。
何か所かで写真も撮り、動画を撮影しながらざっくり一回りして、引き上げることにした。帰路もいつも通る道から横にそれて、ほぼ歩いたことのない道をあえて進んでみた。人影も少なくてのんびり歩けるのはいいなと再認識。途中から見慣れた道に出た。若い頃に通っていた道だ。そこからは通り慣れた道をのんびり歩いてしばらく進んだが、また途中から横にそれて、初めての道を進んだ。明らかに遠回りをしているが、それがけっこう楽しい。
最後に区画整理中の、我が家が移転する予定地を視察したりしてから帰宅した。遅れながらも着々と進んでいるというべきか、遅れ過ぎと言うべきか。遅れ過ぎだよな。最低5年以上は予定から遅れているはずだ。現時点ではあと2年~3年以内に建て直しできるはずだが、まだそんなに待たされるのかと思ってしまう。
こんな感じで、のんびり散歩してきた。たまには雨の中の散歩も楽しいね。来シーズンからは時間が自由になるので、曜日に関係なく権現堂に行ける。それも嬉しいことだね。
権現堂も桜の樹齢が高くなってきて、少しずつ植え替えの動きも始まっているようだが、まだまだ元気な木が多い。少なくともぼくの目の黒いうちはぜんぜん大丈夫だろう。我が地元の貴重な観光資源でもある桜堤。これからも末永く愛されてほしいと思う。