2023年10月7日 もう一台のクルマのハスラーについて
ぼくの愛車であるスラ吉くんについては何度も書いているが、我が家のもう一台のクルマであるハスラー(J スタイルⅡ)についても少し書いておこうと思う。年式はスラ吉くんと同じで2016年製なのだが、こちらは新車で購入した。JスタイルⅡという限定車なので外装が通常のものと少し違っている他、ターボで4WDという仕様を選んだ。結果として当時のハスラーのラインアップ中で最上位に位置するクルマだったことになる。色もモスグリーンの車体に屋根がホワイトですごく気に入っていたのだが、家族に占有されたまま、なかなか乗れない状態が続いている。正確に言えば乗れるチャンスがあっても恥ずかしくて乗れない状況だ。なぜなら車内にファンシーなぬいぐるみやいろいろな飾りが付けられており、還暦を過ぎたおっさんが一人で乗るには恥ずかしくてとても無理なのだ。ほんとはぼくがメインで乗る予定だったが、家族が思いのほか気に入ってしまったため、やむなくスラ吉くんを買い足したという経緯だったりする。当初はN-BOX本家と迷ったが、ターボで4WDが欲しいとなり、4WDならホンダよりもスズキのほうが実績があるからとハスラーを選んだのだが、まさか自分が乗れない状況になるとは思わなかった。
ターボで4WDを選んだのは、軽自動車でもターボは必須と考えていることと、めったに雪が降らない地域に住んでいるとはいえ、冬季に寒い地域に出かけることはあるから、それの保険的な意味だ。厳冬期の標高の高い場所のキャンプ場などでは道路が凍結していることも珍しくないので、4WDの安心感は大きい。かといってジムニーほどの走破力が必要になることはめったにないし、むしろ日常での使用ではジムニーよりもハスラーのほうが便利なはずだという思いもあった。
スラ吉くんを買ったときもほんとは4WDを選ぼうと思ったが、当時は本家N-BOXがフルモデルチェンジを控えており、N-BOX SLASHもモデルチェンジをするのか不明だったことと、その時点で新車を発注しても納期が最低半年かそれ以上かかると言われたため、ならばと中古車を探した結果、ターボは付いていたが4WDは付いていなかったのだ。とはいえスラ吉くんの場合、結果的にはFFで充分だったとも言えるし、そのほうが燃料タンクが大きいため航続距離も長かったから、むしろ
都合が良かったかも知れない。
スラ吉くんで車中泊もできるが、ハスラーでも寝ることができる。室内のサイズはほぼ互角だからだ。どちらも軽ハイトワゴンで全高が167cmほどと、極めてサイズが似ている。だからどちらにしてもすごく乗りやすい。
ただし燃費についてはスラ吉くんが優る。具体的にはスラ吉くんの最低燃費プラスアルファくらいがハスラーの平均燃費だと思う。S-エネチャージが付いているとはいえ、フルタイム4WDだからどうしてもその点で不利になるのは仕方がないが、久しぶりに乗ってみると後ろからも駆動されているのがはっきりと体感できるから、乗るたびに新鮮な気分になれる。
着座位置はハスラーのほうが高く、乗り心地はハスラーのほうが柔らかい。また操作系のタッチもすべてハスラーのほうが柔らかく感じる。加速はスラ吉くんの圧勝だ。ハスラーも同じターボで悪くはないが、軽快感がまるで違う。具体的にはスラ吉くんなら新東名の120km区間も巡航できるが、ハスラーだと心情的に100km以下で巡航したい気分になる。このへんはクルマの重量を始めとした個性の違いだろう。あと視界もスラ吉くんのほうが広く感じる。
同じ年式とはいってもお互いに装備上の優劣がある。たとえばパーキングブレーキだが、スラ吉くんが電子制御なのに対してハスラーは足踏み式。エンジンはハスラーがマイルドハイブリッドだがスラ吉くんはノーマル。燃料タンクはスラ吉くんが35リッター、ハスラーが27リッターなので、燃費の違いもあり、スラ吉くんのほうが条件によっては200kmから300kmくらいも航続距離が長いことになる。少なくとも航続距離の違いが100km程度では収まらないと思う。かなり違うね。
このように、ハスラーも個性が違うとはいえ、たまに乗るとけっこう楽しいクルマだと思う。スラ吉くんが走っていてわくわくするクルマなら、ハスラーは気分がゆったりしてのんびり走りたくなる。願わくばその日の気分や用途によって2台を乗り分けできたら楽しいと思うが、家族がほとんど毎日乗ってるから無理だろうなぁ。