2022年9月17日　隣家のＯさんのご主人のこと

　隣家のＯさんとしておくが、ご夫婦とも もう長いおつきあいで、道で会うたびに立ち話をする感じの間柄だった。奥さんはおしゃべり好きで明るい人、ご主人は温和で優しい人だった。
　そのご主人が10日に亡くなった。ちっとも知らなかったのだが、やはり隣家のＷさんの奥さんがわざわざ知らせに来てくれたのだ。家族葬でひっそり送ったそうで、だからご近所でも噂にならなかったのだなと理解した。以前に亡くなった隣家のＫさんのご主人のときも同じだった。周囲に気を使わせたくないという気持ちなら、ぼくにも理解できなくもない。
　ぼくの娘が生まれそうなときなどはわざわ励ましに来てくれて、「大丈夫だから心配しないでいいよ。男は何もできないんだから寝ておきなさい」と言ってくれたのが忘れられない。
　先ほど、兄とともにお悔やみに行ってきた。もともと小柄な奥さんの姿が、さらに小柄に見えた気がした。遺影は若い頃のご主人の姿だった。
　Ｏさん、本当にお世話になりました。
　合掌