2022年11月5日 改めて愛車スラ吉くん(N-BOX SLASHターボ)について

2022年11月05日

 何度かネタにはしているが、改めてぼくの愛車であるスラ吉くん(N-BOX SLASHターボ 2016年式)のことを書いてみたいと思う。去る2020年2月をもって販売終了されてしまったが、個人的に非常に優れたコンセプトのクルマだと思っていて、とても魅力を感じている。実際の使い方としては休日の買い物やレジャーなどに一人で使っているが、何度もキャンプや旅行にも行き、高速道路にも乗ったし、第二東名の120km区間で巡航したこともあるが、全く不安を感じない。本家N-BOXより10cmほど背が低く、かつダンパーなどの足回りが本家よりも強化されていることが影響していると思う。購入前に本家N-BOXのターボ車と同時に試乗させてもらった経験からしても、明らかに本家より横風に強いといえる。せっかくの売りであるN-BOXの天井を低くしてどうすんだ、もったいないという意見もよく聞くが、N-BOX SLASHだってワゴンRとほぼ同等の天井高はあるのである。つまり本家N-BOXの天井が異常なほど高いのだ。タントやスペーシアなども同様だが、いわゆるスーパーハイトワゴンとハイトワゴンの違いであって、本家N-BOXなどには負けるがアルトやN-ONEなどのベーシックなサイズのクルマよりはずっと天井が高いのがN-BOX SLASHなのである。個人的には居住性と横風などに対する安定性などを考えるとこの中間のハイトワゴンが最もコスパが高いと考えている。当然ながらいわゆる軽バンのエブリィやアトレー、ハイゼット等と比べたら断然ハイトワゴンのほうが安定している。
 馬力についてはターボ付きということもあって全く不足を感じないし、燃費も満足している。シートの出来も良く、長時間運転し続けていても、腰やお尻が痛くなったこともない。強いて言えばシートの表皮がややザラザラしていて、半袖のときにシートに肘が当たったりすると少し痛いと思うことがあるが、シートカバーを付けるほどでもないのでそのままにしている。そのために滑りにくくて安定しているというメリットもあるしね。
 N-VANよりも前のクルマなので、ホンダセンシングまでは着いていないが、クルーズコントロールや電動パーキングブレーキは着いている。面白い機能としてはステアリングの重さを2段階選べるスイッチがついていて、重い軽いを選択できることがある。男性なら重いほうでも何ら問題ないと思うし、高速走行などではむしろ重いほうが適しているとも思うが、当然狭いところの車庫入れなどでは軽いほうがやりやすいため、最近はもっぱら軽いほうで運転している。軽い状態でも、フラフラしすぎることもないからだ。

 走行性については以上のとおりだが、居住性についても不足はない。小柄な女性などでも運転しやすいような設計になっているため、大柄なぼくにはやや足元が窮屈になりやすいが、シートを少し下げてステアリングが遠すぎないぎりぎりまで両手を伸ばせば、足元も大丈夫だ。テレスコピックがついていればまったく問題はなくなるが、そこは残念なところだ。それさえクリアすれば普通に運転している際にも窮屈さは感じないし、車中泊の際にもソロ用テント程度の広さはある。具体的には178cmのぼくが助手席の背もたれを倒して後席と連結し、横になっても完全に足が伸ばせる。寝返りを打ったりすると身体がずれて足がダッシュボードに触れることもあるが、狭いなと感じるほどのことはない。これは後席の背もたれをそのままにしての話だから、後席の背もたれを倒してしまえばずっと広くもできるが、倒さなくても不満はないし、背もたれ越しのほうが外部の騒音に対しても有利だから、もっぱら後席の背もたれはそのままで使っている。長さについては以上だが、今度は天井高について書く。前述のように助手席と後席を連結してベッドにし、その上に段差を埋めるマットと寝心地を良くするためのインフレータブルマット(8cm厚)を敷いた状態で寝た場合、身長178cmのぼくが普通に起き上がって上半身を立てても、頭がぶつかることはない。もちろん本家N-BOXならさらにゆとりがあるが、N-BOX SLASHでも起き上がったときに頭は当たらずに済むということだ。これはあたかもソロ用のテントの天井高とほぼ似たようなサイズであることを意味していて、ぼくは小さなソロ用テントを使い慣れているので、N-BOX SLASHの寝床でも不満を感じなくて済むのかもしれない。

 助手席側を寝床にしたままだと、荷物を積むスペースはどうなんだと思われるだろうから、そこも書いておくと、まず後席をいっぱいまで後ろに下げると後ろのトランクルームは薄いものしか入らない。では大きいものはどこに入れるのかといえば、①助手席の足元②後席助手席側の足元③後席運転席側すべて、となる。つまりベッドにしている助手席側の下部、前席と後席の足元の2箇所と運転席の後ろの席のすべてである。これだけあればソロキャンプ程度の荷物なら充分お釣りが来るので、この点でも不満は感じていない。

 よく聞かれるのは、車中泊とかキャンプとかでよく使うのなら、エブリィやN-VANなどの軽バンのほうが便利じゃないのかということだ。確かに荷室、居住空間は軽バンにはかなわないが、問題は走行性能や乗り心地なのだ。前述のとおりN-BOX SLASHは高速道での120km巡航でも問題ないが、エブリィではさすがに怖いし乗り心地も硬い。フォレストオートのリフトアップスプリングなどを使えば乗り心地も走行性能もかなり改善するが、それでも燃費などを含めたトータルの性能はN-BOXなどの乗用車タイプにはかなわないのが実情だ。それを承知でユーティリティスペースを重視するなら軽バン、走行性能や乗り心地等を重視するなら乗用車タイプを選べば良いと思う。ぼくは道中の快適性を重視しているから乗用車タイプのスラ吉くんを愛用しているわけで、寝るだけならソロテント程度のスペースがあればいいと割り切っているわけだ。もちろんスラ吉くんにファミリーキャンプで使う道具をすべて積もうと思っても無理な話なので、その場合は軽バン並みのスペースが必要になるだろう。あくまでもソロか2人程度までの道具を積めればいいという条件の上での選択であるが、その範囲で使うならとても良いクルマだと思っている。

 以上のとおり、スラ吉くんはとても気に入って愛用しているクルマである。もうすぐ仕事をリタイヤする予定でもあるので、スラ吉くんに乗ってあちこち旅をしたり、遊びに行ったりしたいと、今からワクワクしている。

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