2022年11月5日 仕事のリタイヤについて

2022年11月05日

 数年前に還暦を迎え、いったん定年退職した後に嘱託として再雇用され、早くも3年半が過ぎた。規定では65歳まで勤務できることになってはいるが、例外としていわゆる特別支給の年金がもらえる年令になったらそこで終了とされていて、ぼくの場合は1年だけ特別支給年金がもらえる世代のため、満64歳になったら雇用終了となる。具体的には来年、2023年の5月いっぱいで終了だ。今の会社は慣習的に最後は有給休暇を目一杯使っていいことになっているため、ざっくり計算すると4月と5月はまるっと休んでもいいことになるのだが、引き継ぎなどのこともあるため、4月の半ば頃までは来てほしいというので、今から月に数日ずつ休んで休暇を消化し、職場の要求に応えてやろうと思っている。取り急ぎはあと約半年、自分にできることをしっかりやってから後任に引き継ぎたいと考えている。

 それにしても早いものだ。社会人になったばかりの駆け出しの頃の記憶は今も鮮明に覚えているのに、それから早くも40年以上経過したことになる。この間、多少の怪我や病気はあったが、とりあえず普通に生活できる程度の健康を保っていられていることは幸運だった。

 問題は今の職場をリタイヤした後のことだ。もちろん第二の人生としてのんびりしたい気持ちもあるし、逆にもう少し働いてもいいかなという気持ちもあって、正直言えば複雑だ。こんな時代だから、元気なうちは働いたほうが少しでも安心感を得られるというのもあるし、かといって今までずっとリタイヤ後の自由な生活を楽しみにして頭に描いていたこともあるから、両方の気持ちが争っているような状態なのが正直なところだ。
 なかなか結論は出ないと思うが、とりあえずは特別支給の年金をしっかりもらい、その後退職したら失業保険の延長制度を利用して1年くらいは何もせずのんびりさせてもらうのが先決かと考えている。そうすれば特別支給分の年金もまるごともらえるだろうし、もし再就職したい職場が出てくればその一年後の時点で改めて考えてもいいと思うのだ。今までずっと長時間の電車通勤や仕事に耐えてきたんだから、少しくらい遊ばせてもらったってバチは当たらないだろう。

 今の予定どおりに進めば、ちょうど春の桜のシーズン頃には退職前の休暇の消化期間に入ることになる。まずはどこか桜の名所にでも旅をしようかな。もちろん一人で気ままな車中泊だ。たとえばぼくの敬愛する保科正之が眠っている福島県猪苗代町の土津神社は秋の紅葉も見事だが桜の季節も名所だというから、初めて春にも行ってみたい気がする。何にしろ、目覚まし時計に起こされる生活もあと半年で終わると思うと、それだけで嬉しい気持ちになる。愛車スラ吉くんに乗ってあちこちに旅をしたいのは以前と変わっていない。平日のキャンプ場にも行き放題だし、時間に縛られない行動が可能になるのは楽しみでならない。

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