自宅周辺の区画整理について・1
けっこう前から話題としている我が家の周辺の区画整理のことについて書いてみる。
我が家は地元の駅の西側にあり、数年前までは東口にしか出入り口がなかったため、わざわざ踏切を渡って東口まで回り込む生活を強いられていたのだが、近年ようやく西口が整備され、劇的に近くなったばかりか、駅前ロータリーも整備されて、隣の駅と往復する路線バスも設置された。したがって、住環境としてはかなり改善したことになる。
一方、区画整理の計画としては当初は我が家と隣りにある実家の建物は移転する必要がない予定だった。駅前通りがギリギリをかすめて通るため、ギリギリセーフとなる予定だったのだが、何年かして計画が徐々に修正されてくると、市役所が我が家も実家も少しだけだが西側へ移動してほしいと言ってきたのだ。
これには結果として了承したのだけど、メリットデメリット両方が発生する。具体的には以下のとおりとなる。
(メリット)
①補償金によって自宅を建て直すことができる
②西口が整備された駅の使い勝手をそのまま維持できる
③道路も新しく整備改良されるので環境が良くなる
(デメリット)
①愛着のある家を取り壊し、引っ越す手間が必要になる
②減歩により土地の面積が少し減ってしまう
③今の家の整備が面倒になったり無駄になったりする
ざっくり言うと、引っ越すのは大変だが新しい家を建てることができて、道路も駅も整備された住環境を得られるのが最大のメリットとなるため、承諾したのだった。
だがお役所の仕事はノルマがあってないようなものだから、何かと遅延する要素が多くなる。我が家の場合は移転先に個人経営の病院があり、そこが先に動いてくれないと動けないのだが、病院だけに駐車場もそれなりに広く、その移転先の地権者が3人いて、そのうちの2人は問題なかったものの、残る1人がごねてハンコをつかなかったらしく、これだけで数年の時間を無駄にさせられてしまった。いまはやっと納得したらしいが、それでも西口の駅前通りをその病院が動けないために曲がった形で仮設置してしまったので、病院が立ち退いたあとで道路を真っ直ぐに整備し直し、その上でやっと我が家と実家が移動できるという流れになってしまった。
ぶっちゃけ、我が家でも現時点で建築後34年が経過しているし、実家に至っては必要なリフォームはしているものの、すでに47年も経過しているので、今回の移転に寄る建て替えは願ってもないことではあった。実家については両親が見栄っ張りだったこともあって木材などには贅沢をしていたが、ぼくは無駄なことをしたなと思っている。節があろうとなかろうと強度に関係なけりゃいいじゃないかと、当時から思っていた。とはいえ、両親の思いがこもった実家を取り壊すのも、ぼくが自分で間取り等を設計した自宅を取り壊すのも、少なからず寂しい思いはある。複雑だよね。
で、現在は移転先が更地になるのを待っている状態だけれども、その間に新築する家のことや発注する業者なども考える必要があった。今のところ、具体的な間取りなどは未定な部分が多いけれど、発注する業者だけはすでに決めている。同じ県にあるN建設である。そこの作品(建築物)の閲覧会にも何度かお邪魔させていただいたが、じつにぼくの好みにマッチしていて、親方(社長でもある)の好みや考え方には非常に共感できる部分が多いこともわかった。そこに何とか予算内で2棟(場合によっては実家も含めて3棟)建ててほしいと考えている。
なぜ2棟なのと言うと、家族が入る家とぼくだけが入る小屋とを別棟にしたいからだ。ぼくの小屋はぼくの部屋でもあり宴会場でもありオフ会場でもありゲストハウスでもありという多目的なものにしたいと考えていて、そのためには家族の家と別棟にするしかないと考えている。
なぜならぼくの友人にはギターつながりも多く、各自がギターを持って遊びに来たら当然ながらそれなりの音量が出ることになるし、振動も多少は出るだろう。それに、写真つながりの友人たちは酒が好きだ。来れば宴会しない日はないだろう。となれば仮に二世帯住宅的なものにしたところで多少は家族にうるさがられることが予測できるからだ。
いままで地方在住の友人宅に泊めてもらったりしたこともあるし、彼らに対して恩返しもしたい。また彼らが家族と出くわして気を使ったりする必要もないようにしたい。今度建てる家はぼくにとって最後の家になることがほぼ間違いないと思われるし、そのくらいはさせてもらいたい。
補償金の金額には限りがあるから高価な家は建てられないが、できる範囲で居心地が良く、快適な家にはしたい。そう思って、現在の家造りについていろいろと調べているところだ。
この文のタイトルにも「1」と付けた。続編の「2」を書くときは、いくらか進展があったときだろう。乞うご期待。