神奈川キャンピングカーフェア IN 川崎競馬場(2020)

2020年11月08日

 表題のキャンピングカーフェアに行ってきた。じつは一週間前にも浦和のイオンモールで行われた同フェアにも行ったのだけど、展示台数がかなり少なくてがっかりしたので、今回も川崎競馬場で行われた展示会に行ってきたのだった。
 今回は先週の浦和と違い、Stage21のブースにお馴染みの歌手兼DJ兼MCの*mika*さんが手伝いに来るということもあり、ファン仲間? たちにも会えるということで、クルマの展示以外の楽しみもあったりしたが、それはまた別の話。

 さて、昔から軽自動車ベースのキャンピングカー(以下軽キャン)には興味もあったし、もし実際に買うなら軽キャンしかないとは思っているが、たまに普通車ベースでも興味を惹かれるものが出てくることもある。
 そういう車種の中で、今回注目したのがStage21の商品である「LUXIO(以下ルクシオ)」である。ベース車はトヨタのライトエースであり、ポップアップルーフなどは装備していない、いわゆるバンコンバージョン(以下バンコン)のキャンピングカーである。

 ルクシオの特徴は、ざっと書くと以下のとおり。
①全長×全幅×全高:4045×1665×1990mm
②総排気量:1500cc
③登録:小型4ナンバー
④乗員定員:2名
⑤ドラレコ、 サブバッテリー、180wソーラーパネル、TVチューナー内蔵フリップダウンモニター、 電子レンジ、冷凍冷蔵庫、ルーフベンチレーター、簡易クーラーの冷え蔵X、ボディ内断熱材などが標準装備

 ここまで観てもらって気がついた人もいると思うが、2人乗りと割り切っているのが最大の特徴であり、運転席と助手席以外の後部はすべてキャンパーとしての居住空間になっている。ベッド展開も簡単で、2人までの車中泊旅なら楽勝で行けるだろうと思える装備を持っている。
 4ナンバーだから新車時は車検2年、その後は毎年車検という欠点はあるが、2年毎の車検と大差ないかむしろ少し安いくらいの金額に収まるようだし、毎年出すのは手間ではあるが、考えようによっては毎年きっちりメンテしてもらえると思えば安心感は高いだろう。

 ルクシオは前述のとおりライトエースベースだから、ハイエース等に比べたら全体のサイズもかなり小さく、軽自動車より大きいとは言っても大差ない程度に感じる。ぼくのような週末ドライバーには、これがけっこう重要なのだが、居住空間は軽キャンとは比較にならないくらい広い。長さは大差ないが、横幅が全く違うのである。細かく言うとベッド展開したときの横幅がかなり広いので、2人でもさほど窮屈に感じないし、1人ならかなりゆったり寝られて、寝返りも容易だ。これが最大の魅力だろう。

 エンジンは1500ccのNAだから特段パワーがあるわけではないが、2人乗りならまったく問題はないレベルであると思われる。 。居住空間に多少の荷物を積んだとしても、それらを合わせてせいぜい人間1人分くらいの重量だろう。もともと貨物用のクルマだし、その程度の重量なら、速いとは言えなくても、かったるいと嘆くほどにはならないだろう。
 また、電装系が充実しているので、車中飯にもかなり便利なものが多い。たとえば冷凍冷蔵庫に冷凍食品を常備しておき、宿泊地に着いたら電子レンジで温めて食べるということができる。アイスクリームや氷も持っていけるし、氷は夏なら「冷え蔵」の冷媒として使うことができる(できればもう1台別に冷蔵庫を用意すれば、冷凍と冷蔵を使い分けることもできるから完璧になる)。とにかく電子レンジがあれば冷めた食品も温められるし、キャンプ場でも大活躍するのは間違いない。
 このように、「キャンピングカー」としてフルに使うことを考えると、ルクシオはとても良く考えられたクルマではないかと思う。
 なので、もしもぼくが軽キャン以外に選ぶとすれば、現時点ではこのルクシオが最右翼だと考えられる。
 そして、ルクシオと同等の装備を持っている軽キャンと言うと、現時点では同じStage21のN-VANベースの「バスキング」しか対抗馬がないが、同等の居住空間を得ようと思うと、運転席と助手席も含めてベッド展開してやらねばならず、それでも横幅が狭いハンディは克服できないことになる。やはり普通車のボディサイズは伊達じゃないのだ。
 ぼくのような軽自動車に慣れた週末ドライバーにとっては普通車のボディサイズは運転するのに気を使うこともあるが、それでもライトエースくらいのサイズなら、すぐに慣れることができる。これがハイエースとかになると、慣れるのにも時間がかかり、かなり戸惑うのは間違いないが、ライトエースならその心配もないだろう。

 このように、Stage21の製品には電装系を中心とした装備がとても充実しているという長所があるし、取り回しの良い車両が中心のラインアップになっている。自社工場を持っていて余計なコストもかからないこともありがたいし、シートの材質や色、柄も多様な中から選ぶことができるから、自分だけのクルマに仕立てることもできるだろう。
 というわけで、基本的には軽キャンが欲しいと思いつつも、このルクシオはどうも気になってしまう一台なのだった。

© 2025 abu_channel
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう