最高だった大野路ファミリーキャンプ場(2022.1.28-29)

2022年01月30日

金曜日に休みを取り、土曜日と合わせて一泊二日でキャンプに行ってきた。去る12/4-5に続いてほぼ二ヶ月ぶりのキャンプとなった。今回は友人のOOBさんとゆうさんとのつごう三人でのソログルキャンプ。場所は二人にとって初めてのキャンプ場となる「大野路ファミリーキャンプ場」だ。ぼくは何年前に行ったかも忘れたような過去に、一度だけ行ったことがある。ほんとに久しぶりの再訪だったので、ほぼ初めてのようなものだが、それでも何となくは覚えていたから、安心感はあった。

埼玉東部に位置するの我が家からは、下道だとおよそ5時間以上はたっぷりかかる。真夜中ならかなり短縮されるが、疲れるし現実的ではない。そこで高速道路を使う。我が家は幸手インターと久喜インターの中間くらいにあるので、どっちを使っても大差ないが、少しでも現地に近い方ということで、今回は久喜インターから久喜ジャンクションを経由して圏央道、東名高速というルートを走った。早いぶんには途中でのんびり休めばいいということで、朝5時過ぎに出て、快適なドライブを続けた。さすがに海老名JCTあたりに来るとすでに明るくなっていたし、この付近は常にごった返しているので、多少もたつく場面もあったがたいしたことはなく、順調に通過して先を急いだ。途中、トイレ休憩と身体のストレッチをしようと足柄SAに入ったら、チラホラと細かく白いものが舞っている。明らかに雪だ。粒は真ん丸だからアラレに近いが、明らかに雨ではなく、服の上を転がる。一瞬、これはまずいと思った。天気予報では雪とはなっていないが、現地は標高600mの場所であり、平地より3度くらいは低い。仮にこのまま雪が降り続いた場合を想定すると、このまま高速を走り続けるにはリスクがある。というのもぼくの愛車スラ吉くん(N-BOX SLASH Turbo)はノーマルタイヤなのだ。と言うのは我が家にはもう一台ハスラーがあり、そっちはターボの4WDでスタッドレスも履いているから、どうしても必要なときはそっちを使うことにしているからだ。しかし今回は天気に恵まれるという予想だったのでお気楽にスラ吉くんに乗ってきた。かくなる上は安全策をとらねばならぬ。ということで、当初はキャンプ場の最寄りの駒門スマートインターまで行くつもりだったが、足柄SAの直近の御殿場インターで下道に降りることにした。御殿場で降りたは良いが、雪はむしろ強くなってきて、ワイパーが必要になった。高速を降りて正解だったと思いながら先へ進むと、キャンプ場に近づくにつれて次第に雪はやんだ。標高を考えると逆じゃないかと思ったが、富士山からの角度や気流などの関係もあるので、キャンプ場のある裾野市側は比較的穏やからしい。そこからはのんびりと快適なドライブとなった。

大野路キャンプ場に到着すると、先に到着したOOBさんが待っていた。彼は大阪府民なので距離が一番遠いから、逆に早めに出るため早く着くというあるあるだ。もう一人のゆうさんは神奈川県民なので最も近いから、時間ちょうどくらいに来るだろう。ということで、OOBさんと二人でしばらく談笑していた。風もなく穏やかで、外でもさほど寒くないから立ち話も楽しかった。途中でキャンプ場の関係者のようなおいちゃんが軽トラでやってきて、立ち話に参加した。聞けば76歳になったと言うが、サングラスなどかけて見た目は10歳くらい若いし、キャンプ場の草刈りやちょっとした修繕もやっているようだ。手先も器用らしく、簡単な大工仕事もやってしまうらしい。なかなかすごいおいちゃんだ。白内障の手術で水晶体を交換したら視力が1.2まで復活したと言うし、まだまだ元気に過ごしそうだ。やがてゆうさんも到着し、まもなくチェックイン開始時刻の10:10になろうというとき、おいちゃんが「ここの娘呼んでくるから、一番で手続きしちゃいな。じゃね」と言って走っていった。おかげでトップでチェックインができたのだった。おいちゃん、楽しい時間をありがとね。

場内マップを確認すると、ハイシーズンではないことと、感染防止の配慮もあって、使えるサイトは半分以下になっていた。それでもこのキャンプ上は広いから充分以上だが、その中で富士山が見えるサイトに行くため歩いてロケハンした。以前に設営した場所も大体わかったので、それの少し手前(管理事務所側。より富士山に近い)をキャンプ地とした。以前の場所のほうがトイレに近く富士山もよく見えるのだが、伝統のあるキャンプ場なのであちこちの建物や設備が傷んできており、今回はそのトイレが修繕中で使えなくなっていたのだ。今回設営する場所も水場やトイレもさほど遠くないし、雲さえ晴れれば富士山がきれいに見える場所なので、信じて待つことにした。
テントの設営が終わり、テーブルや椅子を用意して、まずは買い出しに行くこととした。精肉店とスーパーをハシゴし、馬刺しと他の食材を調達するのだ(Y精肉店としておくが、ここんちの馬刺しは感動的なまでに 美味しい。今回はもも肉付近のお徳用肉とハラミ、上ロースの三種を買ったが、三者三様にすごく美味しかった)。馬刺しを無事にゲットし、マックスバリュへ移動する。ここは24時間営業で距離も近く、とても便利だ。地ビールとおでんの具、舞茸、マッシュルーム、パイナップル、刺し身の4種盛り、地元産のウインナソーセージなどを買ったあと、昼飯はパンで簡単に済ませようと、地元産牛肉を使ったコロッケバーガーを調達。さらに翌朝の朝食用にはちみつパンとチーズパン、ペットボトルのお茶などを買ってからキャンプ場に戻った。

サイトに戻り、テントのガイロープなどが緩んでいないことを確認したら、今度は風呂である。空腹にはなっていたが、食事をしながらビールを飲んだら絶対に動きたくなくなるから、その前に風呂に入ることにしたのだ。
併設の旅館の三階にある展望風呂は通常¥800だが、施設利用者は割引券を見せることで¥600で入れる。この風呂がまた最高で、特別広くはないが、湯温が絶妙で、特別熱くもなくぬるくもない。いつまでも入っていられるし、早めに出てもとても良く身体が温まっているという具合で、とてもステキな風呂なのだ。そこを貸切状態で楽しんだあと、ポカポカに温まって自分たちのサイトへ戻った。

いよいよ昼食とビールである。じつは個人的にふと思いついたことがあり、大晦日から一滴の酒も飲んでいなかった。ほぼまる一ヶ月断酒状態だったのだ。久々の飲酒となったのが御殿場高原ビールで、とても美味しく感じた。
OOBさんもゆうさんもベテランキャンパーなので、ぼくが何もしなくても快適なキャンプサイトが出来上がっている。焚き火は順調に燃えているし、灯油ストーブも煮炊きに大活躍。テント内に寝袋も設置してあるから、あとは眠くなるまで時間無制限デスマッチである。
今回ぼくが持参した酒は八海山と久保田の純米大吟醸。OOBさんが呉春と風の森、ゆうさんはスパークリングワインを持ってきてくれた。こうなったら飲むしかない。OOBさんが乾き物などいろいろな肴を持ってきてくれたし、農家でもあるので野菜や果物の美味しい食べ方をよく知っているから、しばらくは美味いしか言えない状態が続いた。スパークリングワインも口当たりがよく爽やかだったし、日本酒は4種それぞれが持ち味を発揮してどれもとにかく美味かった。この年末年始は断酒していたこともあり酒屋さん巡りをしていなかったから、珍しい酒や限定酒的なものはほとんど買い逃してしまったが、幸い今回の八海山と久保田が残っていたのは幸運だった。ド定番の銘柄だが、この2酒の純米大吟醸の瓶と箱は見たことがない人のほうがずっと多いはずだ。あとは内緒。
つまみもOOBさんのはからいで美味いサラミやスモークチーズなどたくさんあったが、特にすごかったのは刺し身系である。スーパーの盛り合わせもかなり質がよく美味かったが、感動したのは馬刺しである。Y精肉店で購入した3種の馬肉はとても新鮮かつ爽やかな絶品だった。生姜と山葵を使って食べるとまたさらに美味い。馬刺しを飼うと小袋のニンニクを添付してくれるのだが、それは使わなかったくらいだ。極端なことを言うと、この馬刺しを食べるためにまたこのキャンプ場に来ようかという話が真面目に出るほどだった。

3人とも年齢も近いので、話題が尽きない。ほんとに会話が楽しいし、酒も美味いし、つまみも美味いし、気温も思ったより下がらない。風もさほど吹かない。真冬のキャンプとしてはこの上ない好条件だったと思う。
他のキャンパーたちのサイトはかなり離れていたので気楽でもあり、多少声量に気を使いながらも23時頃まで楽しんだあとお開きにして、各自のテントに移動した。
ぼくが今回使ったテントは最近お気に入りのなんちゃってパップテント、Anlikの化繊製パップテントである。これをあえて換気バッチリにして結露をなるべく避け、あとは寝袋に任せる。今回は新しく仕入れた寝袋の初登板である。コールマンのノースリムというマミー型だ。かなり低価格だがマイナス18度まで対応できると言っている。欠点は嵩張ることだが、暖かい布団と考えれば当然のことなので、厚みは温かみということで割り切った。
使った感想だが、たしかに暖かい。今まで愛用していた同じコールマンの封筒型のブラゾスよりも明らかにワンランク暖かいと思う。特に足元が暖かいと感じた。またマミー型なので封筒型の欠点である首周りの寒気流入が起こりにくい。封筒型だと気になる人は襟巻きが必要になる。マミー型は封筒型のように自由に動けないのはあるが、それはより暖を取るためで仕方がない。
かくしてノースリム寝袋の初登板となったが、結論から言うと早朝に自然に目覚めるまで全く寒さを感じず爆睡することができた。前述したが、目覚めて真っ先に感じたのは足元が暖かいことだった。ぼくも加齢により少しずつ手足の血行が悪くなってきたように感じていたが、それでも充分に暖かいと感じたのだ。これは優秀だ。
正直、最初はその性能を侮っていた。マイナス18度対応と言っても、10度くらいは割り引いて考えたほうが良いんじゃないかと勝手に思っていたが、寝る時にマイナス2度だったことを差し引いても抜群の暖かさを保っていたと思うから、おそらくマイナス10度くらいまでなら楽勝だろう。それもテントの換気をスカスカにしての状態だ。これはすごいコスパだと思う。トータルでは即一軍入り決定である(最大の欠点は嵩張ることで、付属の収納袋に戻すのがとにかく大変だ。なのでぼくはこの収納袋を常用するのは諦め、大型のランドリーバッグを常用することにした。今までその袋に入れていたブラゾスとやはりコールマンのフリースの寝袋はそれぞれの収納袋に戻した。この2種は簡単に収納できるのだから、やはりノースリムが極端なんだろう。ぼくはやり方は知っているから戻すのも不可能ではないが、たかが寝袋の収納なのに、それなりに時間がかかるし疲れもする。そこまでする必要はないだろうという判断だ)。

みんな目が覚めて、ほぼ一斉にテントから出た。どの酒も高品質だったのと、ちゃんと気を使ってチェイサーもしっかり飲んでいたこともあり、みんなスッキリしていた。前日にちっとも見えなかった富士山も、今日はかなり見えてくれた。雲の形が刻々と変わるので、いつまでも観ていられる。やはり富士の麓のキャンプはいいなあ。
朝食は昨夜食べきれなかったおでんと2種のパンを焼いて食べる。プチトマトやパイナップル、カップスープもいただく。おでんを食べ終わると残った出汁がもったいないので雑炊を作ることにした。あえて生米から煮ることで、手間はかかるが米が出汁をよく吸って美味しくなる。舞茸もぶち込んで、ひたすらかき回しながら煮ていく。ぼくが仕事をしたのはこれくらいで、他の作業はほぼOOBさんとゆうさんがやってくれた。なんて楽ちんなキャンプだろう。舞茸雑炊もみんなで平らげた。

談笑しながら充分に朝食を食べ、お腹が膨れたところで撤収にかかる。チェックアウトは15時なのだが、そこまで居座る気はないし、テーブルと椅子だけ残して置いて、風呂にもう一度入りに行こうと意見が一致した。
テントはしっかり換気していたので結露もほとんどなく、楽に撤収ができた。問題は寝袋のノースリムである。一度は得意のやり方で上手く収まりかけたが、途中で手が滑って寝袋が飛び出し、元の木阿弥に戻ってしまった。これで一気に気落ちし、ランドリー袋に変更した。それには前述のとおり他の寝袋を入れていたのだが、そっちをそれぞれの収納袋に収め、代わりにノースリムを入れた(繰り返すが、ノースリムを一人で収納するのは大変だから、固定するベルトを使うなり2人でやるなりしたほうが手っ取り早いよ)。

再度チェックインの時間と同時に風呂に行く。割引券はもちろん何度でも有効だ。今回もほぼ貸し切りだったが、途中でひとり入ってきた。おそらく旅館の宿泊者だろう。彼に貸し切りを譲り、またサイトに戻ってコーヒーを飲みつつ談笑を続けたが、今回で最も富士山がよく見えたのがこの頃だった。雲の形が見る間に変わり、いろいろな表情を見せてくれた。

こんな感じで、正午過ぎにフロントに電話を入れ、撤収するよと告げてから解散した。チェックアウトで手続きの必要は特になく、ゴミの分別さえしっかりしておけば良いのである。

帰路はどうしようか迷ったが、途中まではのどかな風景を見ながら下道で行くことにした。混んできたら高速に乗ればいいだろうと思ってのんびりドライブしていたが、もう少しいけるかなと思いつつ走っていたら、川崎まで進んでしまった。ここまで来ると流石に混雑がひどくなる。さすがにうんざりして、東名高速に乗った。それはいいが、1つだけ後悔した。と言うのは、どうせなら圏央道に乗るほうがずっと楽だからだ。川崎からだと東名から首都高、特に大嫌いな大橋ジャンクションのグルグルも通るから、けっこう神経を使うのだ。つまりは下道で進みすぎたことになる。次回はあらかじめ場所を決めて少し手前から必ず圏央道を使おうと思う。

以上だが、今回のキャンプは大成功だった。今までのキャンプ人生? の中でも最高傑作に近いかも知れない。
OOBさん、ゆうさん、楽しい時間をありがとうございました。(*^^*)

© 2025 abu_channel
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう