久々にキャンプ場に行ってきた話(2021.12.4~5)

2021年12月05日

本当に久しぶりにちゃんとしたキャンプ場に行ってきた。富士五湖の精進湖の近くにある「キャンプAKAIKE」である。
https://www.camp-akaike.jp
「赤池」というのは大雨が降ると一時的に発生する池ということで、それにちなんで精進湖の横に「ニューあかいけ」というレストラン もあったりするが、その道路の反対側の富士の樹海を切り開いたような場所に、キャンプAKAIKEがある。

今回は久々の遠出を存分に楽しもうということで、キャンプに行く土日を挟んで金曜日と月曜日に休暇をとった。つごう4連休にして、金曜日から現地近くに前乗りし、ゆっくり旅を楽しもうというわけだ。と言ってもあまり時間があっても退屈になってしまうから、午前中はUさんのお宅にお邪魔した。Uさんは観光農園の長男
https://www.youtube.com/channel/UCqj01VHacUz9_JvFF2ZJeHw
で、農園と実家は南アルプス市にあるが、彼の自宅は韮崎市にある。自宅で無農薬の家庭菜園もやっており、キャンプに向けてそこの野菜を少し分けてもらうのが目的でもあった。すぐ隣に新進気鋭のラーメン屋さんがあり、一緒に昼食を食べてからUさんに別れを告げて南に向かったという次第。

話はこの日の朝に遡るが、朝5時に起きてクルマに給油をし、満タンにしてから一般道で行くことにした。国道16号の横田基地付近や甲州街道、中山道などを長いこと走っていないので、どうせ時間もあることだしと、のんびり走らせることにしたのだ。またこのところ愛車スラ吉くん(N-BOX SLASH Turbo)もちょい乗りばかりで長いこと遠乗りをしていなかったので、久しぶりにエンジンを長時間回してやや弱っていたバッテリーも存分に充電してやろうという意図もあった。バッテリーが弱るとアイドリングストップもしなくなるので、それを目安にしている。
じつはこの下道で韮崎まで行くにあたっては、スマホナビで真夜中なら約4時間程度なのに、明るくなってからだと6時間もかかると出ていた。平日だし、通勤時間帯に当たるからそうなるのかなと想像はしつつも、そこまで違ってくるかと今ひとつ納得できなかったこともあって、実際に試してみることにしたのだった。
結果は、見事なまでにたっぷり6時間かかった。まず信号が多すぎることと、神奈川県を抜けるのに多少の渋滞もあったし、山梨県の甲府に入ってからも韮崎までけっこうな距離を走った気がする。以前に清里在住の小説家I氏が、買い物に行くときは韮崎に行くと言っていたのを聞いたことがあるが、確かに何でも揃った街みたいに見えた。
カーナビが「目的地付近です」と言った場所には小さな公民館みたいな建物があったので、そこではなさそうだし、すぐそばにコンビニがあったので、そこに停めてUさんに電話をしたら、道路から見て公民館の裏側の家だった。なるほどね。
クルマを停めさせてもらい、家庭菜園の話などを聞き、野菜を分けてもらってから、二軒隣のラーメン屋さんに連れて行ってもらった。なかなか美味かったし、スープもさっぱり系かこってり系かなどいろいろ選べる仕組みで、なかなか面白かった。
Uさんと別れ、富士五湖方面に向かって南下する道では、富士山がよく見えた。往路で走ってきた道と同じだが、さっきまでは背中側に富士山があったので、気づかなかったわけだ。何度見ても、冠雪した富士山は美しい。運転中でも常に見ていたくなる。このときばかりは信号待ちが待ち遠しかった。

次の目的地は「道の駅なるさわ」である。
https://www.ja-narusawamura.or.jp/michinoeki/
鳴沢村にあるこの道の駅は駐車場が第1から第3まである道の駅で、駐車場からも富士山がよく見えることから、初日はそこで睡眠をとらせてもらうことに決めた。
15時過ぎに到着して取り急ぎ一番手前の第一駐車場にクルマを停め、かなり早めの夕食をとることにした。レストランが16時半で営業が終わってしまうからだ。今回は一日限定20食の「せんどそば・鳴沢菜まぜご飯セット」を選んだ。
https://www.ja-narusawamura.or.jp/michinoeki/restaurant/
せんどそばというのは細切りの大根がたっぷり乗った蕎麦で、南蛮味噌がついてくる。好みで入れればいいのだけど、ぼくはむしろ鳴沢菜混ぜご飯にその南蛮味噌を載せながら食べるのが気に入った。素朴だが美味しい食事だった。
デザートにソフトクリームを食べた。「富士さくらソフトクリーム」である。ピンク色で、ほんのりさくらんぼ的な風味がする、美味しいソフトクリームだった。
夜中にお腹が空くことも考えられるので、夜食用にコンビニで買った朝食の残りの菓子パンが一つあるのに加え、道の駅でプチトマト、ミディトマト、饅頭を2個仕入れた。余れば翌朝の朝食にすればいい。 早めの夕食を食べていたらその建物の窓から富士山がよく見える。その窓の外、建物の裏側には駐車場もある。金網越しではあるが、クルマにいながらにして富士山を眺められるのはいいなと思って確認したら、第2駐車場だった。最初に停めた第1駐車場から見ると食堂や土産物店などが入った建物の反対側に位置する。かなり空いていたので、早めに場所を確保しようと、早速移動した。トイレまでの距離も第1駐車場の場所と大差ないし、すぐ横に道はあるものの、観察していたらめったにクルマが通る感じではなかったので、静かに眠れるだろうと判断したが、正解だった。

この時点で、時刻は午後4時半ごろ。富士はあまり赤くならない感じだったので、紅富士(赤富士との違いは冠雪しているかどうか。冠雪していれば紅富士だそうだ)の撮影は諦めて、早めに寝床を作って休むことにした。朝が早かったし、久しぶりに長時間運転したので、週末ドライバーとしてはさすがに疲れを感じていた。シュラフは愛用のColemanのBrazos。
https://www.amazon.co.jp/【Coleman-コールマン】寝袋-スリーピングバック【Brazos-Sleeping-Bag】ブラゾス/dp/B00363V3OK/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=Brazos+Sleeping+Bag&qid=1638769948&sr=8-5
インナーシュラフも先日同じColemanのもの
https://www.amazon.co.jp/コールマン-Coleman-フリース-スリーピングバッグ-封筒型/dp/B08XWCK35P/ref=asc_df_B08XWCK35P/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=440130027723&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=7704660512756232013&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=20634&hvtargid=pla-1199156723268&th=1
(フリース製の薄いシュラフで、それ単独ではプラス10度が適温らしい)を仕入れたが、とりあえずいつものシュラフのみで寝てみることにした。寒かったら途中でインナーシュラフも重ねればいいだろう。結果としては、最低気温がマイナス4度とやや寒かったが、爆睡できた。しかしもっと暖かく寝るためには、ダウンのオーバーパンツを履き、インナーシュラフも重ねるのがベストだろうと結論づけた。キャンプ場ではそうするとしよう。
一度トイレに行きたくなって目が覚めたのが深夜の1時半頃。およそ7時間ほども一気に爆睡したことになる。ユニクロのモコモコフリースの上着を着て用を足しに行ったら、さすがに充分な睡眠をとったあとだけに、目が冴えてしまった一方、空腹を覚えた。最後の食事から9時間経過しているんだから、そりゃそうだ。というわけで、夜食を食べることにした。トイレの帰りに自販機で買ったホットレモン的な飲み物と、朝食用に買った菓子パンの残りと、道の駅で買ったミディトマト。ミディと言うだけあり、普通のトマトとプチトマトの中間的なサイズで、2口で食べられる大きさだったが、これがめちゃくちゃ美味しかった。大げさでなく感動したほどだ。
食べ終わり、することもないのでまたシュラフに潜り、充電しておいたiPhoneを見て過ごした。最近はクルマにモバイルバッテリー①
https://sp-kakaku.biz/maker/Aedon/2146222051/B01AWU0BG0.html
とやや大きめのモバイルバッテリー②
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07WWLR47G/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o04_s00?ie=UTF8&psc=1
を常備している。①はいかにもモバイルバッテリーというサイズで、太陽電池を装備しており、クルマのインパネの上に乗せておくだけでもけっこう充電してくれる。②はモバイルというより超小型のポータブル電源とも言える微妙なサイズで、容量も少し大きく、ACコンセントがひとつある。これをクルマのインパネの棚に載せ、シガーソケットから走行充電しているとすぐ満タンになるといった具合だ。使い分けとしては、屋外でiPhoneを充電したいときや、最近DAISOで買った電球型のシンプルなLEDライトを使うときなど、クルマの外に持ち出すときに①を使い、②は就寝時のiPhoneの充電や、他のLEDランタンの充電などに使っている。
iPhoneを見終わり、両手をシュラフの中に戻した。やはりやや寒いかなと思ったけれど、眠れないほどの寒さではないし、今からインナーシュラフを出すのも面倒だったので、そのままにした。しばらくすると少し暖かくなり、また眠気が襲ってきたので、再び寝た。

次に目覚めたら周囲がうっすら明るくなっていた。6時過ぎ頃だ。クルマはガチガチに凍っている。日差しが出て霜が溶けるまでは多少時間がかかる。さらに4時間近くも眠ったおかげで、疲れもバッチリ取れた。夜食を食べたせいか空腹感はまだなかったので、そのままシュラフの中でしばらく過ごした。iPhoneをいじってうだうだしていたら、この周辺でもっとも大きなスーパーマーケットである「マックスバリュ富士河口湖店」がオープンする時刻となっていた。ここは朝7:00から23:30まで営業しているとのこと。早めに行って空いているうちにキャンプ用の食材などを仕入れたいと思い、日差しによりクルマの霜が溶けたのを確認して、買い出しにでかけた。
今回はソログルキャンであり、他に仲間が5人いる。メインの食事というか酒のつまみは調理担当のMさんが作ってくれるらしいが、彼らと何時間一緒に過ごすかわからないし、とりあえず夕食分と朝食分の食材を選んでカゴに入れた。もちろんぼくのキャンプの定番のウインナソーセージは欠かさない。 それに温めるだけのおでん、きゅうりのお新香、笹かまぼこ等に、食パンとフランスパン、バター等である。他の調味料はクルマに在庫がある。食材が足りないようなら提供するし、余れば自分で食べればいいと思ったので、それなりの量を買い込んだ。

買い出しを済ませ、また「道の駅なるさわ」へ戻った。やっと空腹感が出てきたので、前日に買った饅頭を2個食べたが、これで充分だった。まだキャンプ場に行くには時間が早いし、道の駅に併設されている「なるさわ富士山博物館」が無料なので見てみることにした。
https://www.narusawa-fuji.com
行ってみると富士山の歴史の映画が見られたり、なぜか巨大な恐竜の頭部の模型が通路の横に作られていたりしたが、目立つのはいろいろな岩石というか宝石の陳列がやたらと多く、出口に向かうにつれて土産物の宝石類がわんさか売られている売店があったりする。何のことはない、購買意欲をかき立てるための博物館みたいなものだと感じた。当然ぼくはまったく興味がないからスルーした。出口でおばちゃんが葡萄液みたいなものを試飲しろと言うので言われるままに飲んでみたが、これも売り物の試飲である。見るとけっこういい値段がついている。手を出したいレベルではない。当然これもスルーしたが、おばちゃんが言うには「これをひと瓶飲み終わる頃には、飛蚊症が消えた」と言う。嘘か真か、気になる人は買ってみるといいよ。

博物館を出て、また道の駅の土産物店に入った。昨夜のミディトマトの美味しさが忘れられなかったのだが、残念ながらこの日は普通サイズのトマトしか並んでいなかった。それも美味いんだろうけど、あのミディトマトの衝撃が忘れられなかったので、トマトを買うのはやめて、代わりにバナナと卵、それにカップ麺の「吉田のうどん」を買った。卵はいつものポリのパッケージだったので、クルマで持ち歩くには強度的にやや不安があるから、DAISOで仕入れた携帯用の卵ケース(6個入)2つに分けて収納した。これで安心だ。

いい時間になったので、いよいよキャンプ場へ向かう。道の駅なるさわからは一本道でかなり近い。近くに来たところで時刻を見るとまだ少し早すぎたので、そのままいったん通り過ぎて本栖湖へ向かった。個人的に富士五湖の中では本栖湖からの眺めが一番好きだからだ。最初はキャンプ場のある本栖湖畔に行ってみたが、クルマが沢山並んでいる割に富士は見えず眺めは平凡だったので、トイレだけ使わせてもらってすぐ目当ての場所へ移動した。そこは何度か行ったことのある千円札の図柄に近い場所だ。そこもクルマがたくさん停まっていたが、道路の端に停め、急いで何枚か撮影した。今回の旅ではちゃんとしたカメラは持ち出さず、iPhoneですべて賄っているが、充分だった。本栖湖からの富士はやはり美しい。以前にここで撮影したショットはSNSであの敬愛するカメラマンの山岸伸さんと荒木英仁さんのお二人に同時に「いいね」をいただいた、記念すべき奇跡的な幸運のショットでもあった。そんな美しい富士が見られる場所だけに、ここにある浩庵キャンプ場などは大人気でなかなか予約が取れないスポットとなっている。

本栖湖を離れ、再びキャンプ場へ向かう。道はわかっているので迷うこともなく到着したが、チェックインの11時にはまだ30分ほどもあった。今回はクルマを横付けできるオートサイトを予約していたが、フリーサイトならもっと早くチェックインできるそうなので、次回はそっちにしてもいいかなと思った。フリーサイトはクルマを横付けすることはできないが、荷物を下ろすときだけはいったんクルマで行っていいそうなので、特段問題はないだろう。でもテントのすぐ横に自分のクルマを置けるのは確かに便利なんだよね。必要な道具はすぐに取り出せるし、朝露を避けるための倉庫としても使えるからね。そう考えると、ぼくはやっぱりオートサイトかな。
しばらく待って、やっとチェックイン。いったん係員から説明は受けたが、Webサイトで地図を見て予習していたので、難なく理解できた。ただしせっかく水場の前の便利そうなサイトを予約したのに、冬期はその水場は使えないそうだ。だったらWebでそう書いといてくれよと釘は刺しておいた。
今回予約したのは「C7」サイト。クルマが置けてやや大きなテントも張れる、ソロ用には充分以上な面積。最大6人まで入っていいと言うから、クルマ一台、テント2張りなどでもイケるだろう。さっそくテントを設営する。細かい石が多い地面で、ペグを打ちやすいとは言えないが、場所を選べばちゃんと打ち込めた。今回使うテントはAnlikのパップテント。化繊の「なんちゃってパップテント」だから結露もするしやや頼りない感じもあるが、そのぶん軽量で結露も乾きやすいし、何と言っても安い。未だにAmazonでも最安値クラスのパップテントだが、その軽量さ故に、徒歩キャンパーに人気があるらしい。これは納得できる。
付属のガイロープはかなり細いものでいささか頼りないが、切れることはないだろうと思い、今回もそのまま使用。もちろんそれなりの太さのガイロープも予備に持ち歩いているからいざとなればすぐに交換できる。テーブルや椅子も組み立てたが、いったん今回のグルキャンの言い出しっぺの漢ちゃん(YouTuberの軽トラキャンパーKanji)
https://www.youtube.com/channel/UCalgJLqbPQEmhCgjk1yehnQ
のサイトに行き、今後の予定を聞いた。すると基本的にはみんなで集まってひたすら飲むパターンらしいので、いったん自分のサイトに戻り、テント以外は椅子やテーブル、他の道具類のコンテナもすべてクルマの中に放り込んだ。盗むやつもいないだろうが、安心のためだ。あえてリスクを増やす必要もない。
夜間に寒くなるのを予測してダウンのオーバーパンツを履き、モコモコフリースの上着を着込んだ上にさらにベンチコートを着て、酒の入ったソフトクーラーバッグとシェラカップを持って漢ちゃんのところに向かった。食材は充分あるらしいので、買った食材はほとんど必要なくなったなと思いながらも、今回キャンプ初挑戦のまこっちさん
https://www.youtube.com/channel/UCtoXm0kP43aG6X22CJujjcA/featured
の料理が楽しみになった。ちなみに漢ちゃんとまこっちさん以外のメンバーは、よしよねさん、こばたかさん、ぐっさんと表記しておきます。
今回の酒は、全て四合瓶で、①雪椿純米吟醸(冷蔵庫で一年寝かせたもの)②北秋田純米大吟醸③仙禽霧降純米大吟醸無濾過生原酒④雪椿純米大吟醸無濾過生原酒である。今回はぼく以外のメンバー5人全て飲める人であり、1人を除いてけっこう飲むタイプらしいので、このくらいは必要かと思ったのだが、3本は空いた。残った1本は料理を作ってくれたまこっちさんにプレゼントした。それほどまこっちさんの料理は美味しかった。キャンプ飯のレベルを遥かに超えていた。何という幸運!❤
•ローストビーフ
•鶏ハムのネギ塩ダレ
•塩麹バジルの生ハムポテトサラダ
•燻製
•クラムチャウダー
•バスク風チーズケーキ
• それらに使うマヨネーズ
などなど、すべてが優しい味でひたすら美味しかった。特にすごかったのはチーズケーキである。わざわざ2種類作ってきてくれたのだが、どちらもたまらなく美味しかった。その感謝の気持を表したかった。

総勢6人で楽しく飲んでいたのだが、途中から風が吹いてきた。もともと日が落ちてからは気温が下がったので、いったん脱いでいたベンチコートをもう一度着たのだが、それでも風が強くなると震えが出るほど寒くなった。気温はマイナス4度くらいだったが、いったん風が吹くと体感温度は急降下する。それでも焚き火やストーブのおかげで22時くらいまでは何とか我慢していたのだが、酔いが回ってきたこともあるし、その時点で退散することにした。皆さん、ご馳走さまでした。

愛用の単三電池一本仕様の小型ライトを頼りに真っ暗な森林の中の道を歩き、迷うこともなく自分のテントに戻ってきた。酔っ払いの帰巣本能というやつだ。寝床は先に作っておいたので、ベンチコートを脱いでシュラフの上にかけ、モコモコフリースとオーバーパンツはそのまま着てシュラフに潜った。今度はフリースのインナーシュラフも中に入れてある。それでも寒ければ湯たんぽを用意することも考えたが、そこまでする必要はなく、ぬくぬくと暖かく眠ることができた。一気に5時間爆睡し、トイレに行きたくなって目が覚めたのが午前3時。酔いはほぼ覚めていた。さすがに良い酒たちである。まったく残る気がしない。きれいな星を見ながらトイレに向かって歩いた。トイレを済ますと、喉が渇いてきた。トイレの横には水場もあるので、コップを持ってくればよかったと思いながら、テントに戻った。じつはテント設営のあと、この水場であらかじめ3.8リッターほど水は汲んでおいた。水量が半端なのは、1リッターのペットボトル2本と、「白鷹」の一升瓶の樽に満タンに入れたからだ。ぼくのジャグは白鷹の一升瓶樽なのだ。テントに戻り、クルマに入れておいた一升樽からシェラカップに水を入れて一気に3杯ほど飲んだら満足した。これで朝になったら必ずスッキリ目覚めることができる。それにしてもめちゃくちゃ美味しい水だった。さすがは富士の湧水だ。こうしてトイレも済ませて喉の乾きも治まり、万全な状態になって再びシュラフに潜り込んだ。オーバーパンツとインナーシュラフの効果は抜群で、上にかけたベンチコートの保温力も相まって、本当に暖かかった。この時点でマイナス6度くらいだったはずだから、これに湯たんぽがあれば、もっと寒くても耐えられるだろう。これなら、しばらくは高性能のシュラフは買わなくて済みそうだ。

再び目が覚めたのは午前6時過ぎ。すでに周囲は明るくなっている。風はすっかり収まっていた。チェックアウトは11時なので、まだ5時間近くある。ゆっくり起きて、朝食を食べよう。食材はふんだんにある。
と思ったが、いざテーブルと椅子を出してみると、さほど空腹感がない。昨夜、けっこうご馳走になったからね。とりあえずはコーヒーを入れようと思い、お湯を沸かすことにした。最近良く使っていたイワタニのコンパクトバーナーの中華製パチモノを出したが、うまく着火しない。どこか壊れたのかもしれない。ガスは出ているから、ライターで着火すれば使えるのかもしれないが、どこかが緩んでいてガス漏れするようなら、変なところから炎が出るかもしれない。この手のパチモノは締め直してもガス漏れすることがあるから気をつけないといけないのだ。安かったし、何度かは使えたから、もう使わなくてもいいかと思い、予備で持っていたイワタニのミニカセットコンロ「子匠」を出した。かなり古いものだが、まだちゃんと使える。さすが安定のイワタニ、一発で着火し、ケトルを載せる。
カセットコンロは五徳の安定性がとても良く、高さも低いので、かなり気に入っている。中でもイワタニのミニサイズのコンロは場所を取らなくていい。ソロキャンのテーブルは小さいから、面積を取る普通のカセットコンロは邪魔になるので、ぼくはミニサイズを愛用している。今の「子匠ちゃん」もいつ壊れてもおかしくないので、予備にまた後継機種でも買い足そうかな。
ケトルが沸々としてきた。やっとソロキャンの気分になってきたぞ。とはいってもそんなに食欲はないので、道の駅で買ったプチトマトとカップ麺の「吉田のうどん」を出し、軽く済ませることにした。せっかく買った食材がたくさん余るが、家で食べることにしよう。吉田のうどんはまあまあという感じだった。プチトマトは美味しかったが、やはり昨夜のミディトマトのほうが美味しかった気がする。
Colemanのアルミロールテーブルの上にこぼれた水滴がすぐに凍る。そのぐらい冷えていた。風がないから体感的にはさほどでもないが、気温はマイナス3度だった。それにしてもこの屋外の寒さの中で温かいものが食べられる幸せ。これぞ冬キャンプの醍醐味かもしれない。
ちなみに、真冬はカセットボンベのCB缶は特に冷えると火力が弱ることが多いが、ぼくは寝るときはいったんそれらの道具もクルマの中にしまうようにしている。屋外に出したままにするとボンベが冷え切ってしまい、不利だからだ。今回も着火する直前にクルマからボンベを出したので、しっかり着火したと思う。クルマの中だって冷えるが、屋外よりはずいぶんマシなのだ。上に何か布でもかけておくと、もっといいよ。

朝食が済んだところで、キャンプ道具の詰替えをすることにした。と言うのは、クルマに積みっぱなしにしているコンテナ類がいくつかあり、具体的には、①蓋付き小型深型コンテナボックス②Colemanの小型ハードクーラーボックス③Colemanのソフトクーラーバッグ小・極小コンビ④Colemanの折りたたみコンテナ⑤DAISOの折りたたみコンテナ(×2)だが、その時点では⑤の2つに道具をギチギチに入れてあり、その他はスカスカだった。それを変更し、⑤の1つに燃焼系のギアを入れ、それ以外のギアはほとんどを①に入れることにした。ただし調味料系は①と②に分けて入れる。この結果、③はキャンプに行く前の食材の運搬用、④と⑤の残り1つは予備ということで通常時は折り畳んでクルマに入れておくことにする。ほんとは①だけで全てまかなえるようにしたいが、蓋付きコンテナと言っても小型の部類だから容量的にちょっと難しいので、折りたたみコンテナとハードクーラーボックスを加えて補うことにした(我が家にはもっと大型のコンテナもいくつかあるのだが、愛車スラ吉くんに積むとなるといささか大きすぎて、積み下ろしにいちいち苦労する羽目になるから使いたくない。したがって、大型コンテナはもっぱら自宅での保管用としている)。実際に詰め替えをしてみたら、前述のパターンでうまく収まった。しばらくはこの収納パターンでやってみるとしよう。
朝食とギアの詰替えが終わると、早々と撤収を始めた。テントは結露が乾くまでしばらく放置するが、それ以外のテーブルや椅子などはさっさと片付けた。というのも、チェックアウト前にいったん漢ちゃんのサイトに行き、片付けの手伝いをしないといけないと思ったからだ。その時間を考えると、こちらの撤収の時間はできるだけ短いに越したことはない。だからテント以外は先に片付けておいたのだ。

漢ちゃんサイトに行くと、ほとんど昨夜の宴会の名残は消えていた。すでに片付けてくれていたのだ。手伝えなくてごめんね。せめてもと思い、ゴミを出すのは手伝わせてもらった。
ちなみに、昨夜持ち帰るときに紛失したと思っていたシェラカップは置き忘れていたらしく、他の食器と一緒に洗ってくれていた。ありがと。
漢ちゃんサイトもほぼ撤収が終わるかと思ったら、テーブルのネジが一箇所、凸凹逆にハマってしまった。つまり穴に収まっているはずのアンカーネジが組み合わせる脚のほうにハマって出っ張ったまま固定されてしまったのだ。これはペンチがないと駄目だということになり、ぼくは小さいマルチツールを持っていたから、テントを撤収したらもう一度戻ってくると言って、いったん自分のサイトに戻った。結露はほぼ乾いていたが、若干残っていた。これぐらいなら気にしない。地面から抜いたペグはブラシで泥を落としてから袋に収納する。
テントを撤収する際に急いで畳んだため、収納袋に半分しか収まらなくなったが、気にしないことにした(時間がもったいないので、残りは 帰ってから押し込んだ。途中でやめても時間が経つと空気が抜けて少し小さくなるので、後で再開すればいい) 。
サイトに忘れ物がないことを確認し、クルマを走らせて受付に行き、先にチェックアウトをしてから、クルマを受付の近くに置いて漢ちゃんサイトへ向かった。マルチツールのペンチを使うと、意外とあっさりアンカーネジが外れた。やっぱり道具は必要になることがあるね。持ってて良かった。

かくして、今回のソログルキャンも無事に終わった。とても楽しい時間だった。みなさん、ありがとうございました。
厳密にはソロを楽しんだのは朝だけだったけど、それでも充分だった。鳥の声を聞きながら、お湯が沸くのを待つあの時間はたまらなく幸せだ。
帰路は往路とは違い、素直に高速道路を使うことにした。河口湖インターから乗り、およそ2時間ほどで帰宅。渋滞もなく、所要時間は往路(目的地は違うけど)の3分の1で帰れたことになる。有料道路の強みを最大に発揮した感じだね。往路は往路でそれなりに楽しかったけど、やっぱり疲れたもん。
以上、今回のキャンプ旅の模様でした。

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