リタイヤ後の夢について・1
今はまだ新型コロナ騒ぎが収束していないため、GWの真っ最中なのにも関わらず、極力自宅で籠城しているような状況だ。これほど面白くないGWも珍しいが、命のほうが大事なのでここは我慢するしかない。
時間だけはたっぷりあるので、庭木の剪定をしたり、いろいろ考えたりする時間がある。そこで今回は退職後の過ごし方について少し考えてみた。
昨年すでに定年を迎えていて、今は嘱託扱いで半年ごとに契約更新している格好だ。 自分と会社の双方で何も不都合がない限り、64歳の誕生月までは継続して働くことになる。仕事をリタイヤするまで、予定ではあと3年ほどとなる計算だ。
毎日が日曜日となるわけだから、あくまでも小遣いの範囲とはいえど、基本的にはいつ出かけても、またいつまで出かけていても問題なくなる。時間がたっぷりあるというのはなんとも贅沢だ。第二の青春とはよく言ったものだ。
まず思いつくのは、車中泊の旅だろう。道の駅やキャンプ場などを併用しながら、銭湯やコインランドリーを使う、気ままな旅に出たい。旅と言ってもいろいろなやり方があるが、ぼくなら次のようなコンセプトでやるだろう。
①高速道路はなるべく使わない
②宿泊場所は道の駅もしくはキャンプ場などを主とする
③食事はその時の気分で選ぶが、車内で調理はしない
④動画、静止画を撮影する
⑤あまり急がず、のんびりと進む
こんな感じだが、順に説明すると、①は高速道路を使うと移動時間は短縮できるが、途中の景色や観光地、名物などを飛ばしやすいし、高速料金もかかる。これが面白くない。なぜって、自分のクルマを使い自分で運転しているのに、走るだけでなぜ料金を払わなきゃいけないのだ? 国や都道府県の予算で作っているなら、それはぼくらが払っている税収で賄っているはずだ。以前からそう思っているので、なるべく使いたくないのだ。
続いて②は、ホテルや旅館、民宿に泊まりたくない。なぜならその宿のある場所まで行かなくてはならないし、チェックイン・チェックアウトの時間の縛りがあるし、食事も自分で選べないし、予約も必要だし、宿代もかかる。こんなことをしていると、自分が進みたいコースから大きく外れてしまうこともあるし、思った時間に自由に動くことができないからだ。
③は、なるべくその土地の名物料理をという気持ちはわかるのだけど、人気店はたいてい混雑しているし、価格もそれなりに高い。並んでまでそういうものを食べたいと思うタイプではないし、時間と秤にかけるとコンビニ飯でもいいやと思ってしまう人間なので、そういう物にこだわる気持ちはまったくない。ただ空いていてその名物料理を食べたいと思ったときは素直に食べると思う。また愛車N-BOX SLASH(愛称はスラ吉くん)の車内はほぼワゴンR並みの広さしかなく、最低限のキャンプ道具や生活道具、着替えなどを入れるだけで精一杯になってしまう。とても中で調理をするスペースなど取りようがないから、車内で調理はしないと決めている。また車内で調理すると、どんなに換気をしても車内に匂いが染み付くのは避けられない。そういうことも含めて考えた結果、食事はあくまでも外で食べてくるか、あるいは買ってきたものを車内で食べるだけに留めるつもりだ。
④は、ドライブレコーダーを兼ねたカメラをフロントウインドウに設置していて、走行動画を自動的に撮影しているし、それに加えて観光地などではスマホやアクションカメラで自分の視点での撮影をして記録するつもりでいる。もちろん写真が趣味なので静止画もその都度撮影し、最終的にはYouTubeの自分のチャンネルに投稿する予定にしている。思い出づくりとしてね。
⑤いろいろなYouTuberたちが日本一周などの旅をしているが、いずれも比較的急ぎの旅ばかりで、その旅のほとんどの時間を移動のために費やしているように見える。彼らが観光地に滞在する時間はほんの僅かなのだ。編集のやり方でそう見えるだけなのかとも思ったことがあるが、実際にコメントで問い合わせたりしてみた結果、やはり先に進むことに気を取られて、滞在している時間というのがものすごく少ない人が圧倒的に多かった。極端な言い方をすると、目的地に着いたらちょっと撮影した程度の、ほんの僅かの滞在で、また次の場所へ移動するのだ。これってどうよ?
彼らはYouTuberだから10分とか15分とかの短い動画で一箇所の撮影をまとめることが多く、そのためには滞在している時間などごく短時間になってしまうということは理解できるが、それではどうしても動画を撮影するための旅になってしまうことは否めないだろう。ぼくの場合はあくまでも旅自体を楽しみたいのであり、極端に言えば気に入った場所には一日と言わず数日滞在したっていいのだ。その土地の友人たちと会うこともあるだろうしね。
そんなわけで、ぼくは純粋に旅を楽しみたい。それに予算もできる限り抑えたい。上記のやり方なら基本的にはガソリン代と食費、博物館などの入場料、キャンプ場などの利用費、入浴費とコインランドリー代くらいですむはずだから、ある程度長期に渡って旅をしても差し支えないはずだ。
できれば体力があるうちに日本一周もしたい。日本三景ももう一度行ってみたいし、まだ行ったことのない角島大橋にも行きたい。四国にも九州にも行きたいし、北海道や東北も、行きたいところばかりだ。
それに加えて、今までずっとできなかった「平日キャンプ」も同時に可能になる。週末のキャンプ場は混雑するが、平日は空いている。それを満喫したいと、ずっと思っていた。上記は車中泊の旅といっても、キャンプ場に行ったら面倒でない限りテントで寝たほうが気持ちがいいし、道の駅と違って車外にテーブルと椅子を出してくつろぐこともできる。早めに着いて夕焼けを見ながら夕食を作るのもいい。手間のかかるものは作らないけどね。いまはコンビニでも素晴らしいレトルト食品などがたくさん手に入る時代になった。それらを有効に使えば、とても手軽に美味しい食事が食べられるのだ。それを活用しない手はなかろう。
そんな感じで、仕事をリタイヤしたら旅に出たい。いまはそれが当面の夢になっている。
で、タイトルになぜ「1」と書いてあるかだが、これは今後もやりたいことが思いつくかも知れないので、繋げられるように保険をかけただけで、深い意味はござんせん。(笑)