クルマでの旅と装備について・1
少し前に、リタイヤ後にやりたいことについてを書いてみた。概略はクルマで自由気ままにのんびり旅をしたいというようなことだが、それについてもう少し掘り下げて書いてみたい。
まず使うクルマだが、今の状態が続くようであれば愛車スラ吉くん(N-BOX SLASHターボ)ということになるだろう。速いし燃費もいいし、車中泊もできる。順当に行けば、こいつを相棒にキャンプ場や道の駅などを使いながら旅をすることになるだろう。
ただ、一つだけ気になっていることがある。キャンプ場なら全く問題はないが、道の駅だと駐車場の枠の中であっても火気厳禁であり、お湯を沸かそうと思っても火は使えない。車内で使うことは可能だが、スラ吉くんの車内は決して広くはないので、火はなるべく使いたくない。となれば小型のIHヒーターとか電動の湯沸かしポットなどを使うしかないが、電気が必要になる。小型のポータブル電源(以下ポタ電)は一つ持っているが、スマホやカメラのバッテリーを充電する目的がもっぱらで、湯沸かしや調理に使ったことはないし、能力が足りないかも知れず、頻繁な充電が必要になるが、軽自動車の走行充電能力なんて微々たるものであり、とても使う分を満たすほどの充電能力は期待できない。ならばソーラーパネルを使うことが必須となるだろうが、休憩中だけではとても足りず、長時間続く走行中にも充電し続けないと何の意味もない。具体的には屋根に貼っておくとかする必要がある。両面テープとコーキング材を使い、ケーブルをバックドアの配線に潜り込ませて車内に取り込み、ポタ電に直結すればいいことがわかっている。最近はかなり大容量のポタ電も出てきているので、ポータブルのIHヒーターと合わせて仕入れれば、旅で電源を使うことも問題なくなると思う。とはいえ、省略することも可能なんだけどね。最低限と考えれば、カメラとスマホのバッテリーだけ充電できればいいわけで、温かいものはどこかで買ったり、お店に行けば食べられるんだから。
また、必ず車中泊で寝ると決めてしまえば、タープは必須だがテントも必要なくなる。とはいえ、せっかく小型のテントも持っているので、やはり持っていきたい。逆にコットはかさばるから持って行きたくない。そんな道具の持っていくもの、持っていかないものをちょっとまとめの意味で記載してみよう。
(持っていくもの)
①ポータブル電源、カメラ類
②寝袋、マット類(シートの段差を埋めるための三角マットと万年床用のインフレータブルマット、予備のウレタンマット)
③小型折りたたみチェア、小型折りたたみテーブル
④カセットガスコンロ と風防、ライター類
⑤ライト類(LEDランタン、懐中電灯、ヘッドライト)
⑥小型のクッカーセット(鍋とフライパンのセット)
⑦小型タープ、小型テント
⑧包丁、ナイフ、 カトラリー類(箸、スプーン、フォーク、シェラカップ、マグ、まな板、お玉等)
⑨着替え、タオル類、予備の靴、サンダル等
⑩ポケットストーブ、固形燃料
(持っていかないもの)
①ガソリンバーナー類
②コット
③アルミのクッカー類(鍋、フライパン、ケトル)
④大型テーブル、ディレクターチェア等の椅子
⑤焚き火台
⑥大型テント、タープ類
⑦その他もろもろ
後者は書くほどのこともないが、一応書いてみた。
前者の中にも、まだまだ省略する気になればできるものはいくつもある。たとえばまな板は飲み物の紙パックを切り開いて代用することもできるし、包丁の代わりに適当なナイフやビクトリノックス等の折りたたみナイフで代用できないこともない。お玉だってスプーンで頑張るか小型クッカーから直接シェラカップ等に流し込めば必要ないといった具合だ。
一方で、絶対に予備がないと安心できないものもある。最たるものはマットや寝袋だ。ぼくはエアマットは絶対に使わないことにしているが、空気漏れがあると使えなくなることがその理由。ならばウレタンマットでいいじゃないかと思うだろうが、そこまで厚みのあるウレタンマットは見たことがないし、何枚も重ねると荷物としてかさばってしまう。そこでインフレータブルマットを愛用している。内部のウレタンの反発と空気を併用するタイプで、今使っているものは厚みが8cmあるので、とても寝心地が良い。とはいえこれも空気が漏れると寝心地は悪化するが、内部のウレタンのおかげで、全く使えなくなるわけでもないからまだマシだし、そういうときに予備のウレタンマットを併用すれば大丈夫だろうと思っている。
またウレタンマットは予備とはいえ、休憩時にちょっと座りたいと思ったときなどに、多少の荒れ地の上でも敷いて使うことができるなど、汎用性が高く便利でもある。
何にしても、「使うかも知れないもの」は基本的に持っていかない。逆に必須なものでも、どこでも入手しやすいものは後で購入してもいい。
また、愛用のガソリンバーナーを持っていかないことに関しては、ホワイトガソリンの調達が難しい地域もあると思うからだ。レギュラーガソリンと併用できるバーナーも持っているけど、煤が出やすく、手入れもその都度必要になるので、なるべくならレギュラーガソリンは使いたくない。
その点、カセットガスを使うコンロであれば、日本中どこのスーパーやコンビニでもボンベが調達できる。だから最近は小型のCB缶を使うガスバーナーが人気だが、バックパックで行くキャンプなら小型軽量を優先するが、クルマで行くならカセットコンロのほうが鍋の座りがいいし、ずっと使いやすい。
長くなったので、続きは次回へ。