クルマでの旅と装備について・2

2020年11月01日

 前回からの続き。

 愛車スラ吉くん(N-BOX SLASHターボ)で旅をすることに関しては、車内スペースが狭いことだけが弱点と言える。とはいっても軽ハイトワゴンだからワゴンRと同程度以上のスペースはあるのだけど、いわゆる軽バンやスーパーハイトワゴンと比べたらの話だ。
 なので、寝ること自体は不都合はほとんどなく、あるとすれば車内での調理と荷物の収納に関してである。車中飯を自分で調理してということになれば、それができるほどのスペースはないに等しい。具体的に考えると、運転席は触らず、助手席側のシートを前後つなげてフラットにし、段差を埋める三角マットとインフレータブルマットを敷いた上に寝袋を敷く。こうすると助手席側はすべて埋まってしまうから、運転席以外で使える席はその後ろの席だけとなる。ここがリビングであり、ダイニングだ。この場所だけは運転席と同様に基本的には何も置かず、いつでもそのままゆっくり座れる場所にしたい。
 とはいえ荷物の収納場所が限られている中で、物が置けるのはごく僅かなトランクルーム以外には助手席の足元の隙間と、助手席の背もたれを倒した下部の隙間(後部座席の足元)くらいしかない。そこをどれだけ有効に使うかだが、収納BOXに詰めた最低限のキャンプグッズ等を収めるだけで、ゆとりはほとんどないと思うから、着替え等は柔らかいバッグにでも入れるしかないだろう。
 屋根にキャリアを付けてルーフボックス等を着けることは可能だし、そうすれば着替え等はそちらにすべて押し込めると思うが、なるべくなら重心を高くしたくないし、屋根に着けるならルーフボックスではなくてソーラーパネルのほうを選びたいので、できるだけ荷物は室内でなんとか収めたいと思っている。
 屋根に着けるといえば、ルーフテントという手もある。キャンプ場などでは最強かもしれないアイテムだが、これも同様に重心が高くなるし、ソーラーパネルが着けられなくなる。また荷物の収納には使えないから、ほんとに寝ることを最重要とした場合にしか選ぶメリットがない。

 このように考えると「車内では調理はしない」と割り切ることが最善のような気がする。そうすればIH調理器も必要なくなり、ポタ電も今使っている小型のものでも足りるし、カメラやスマホの充電だけならソーラーパネルを取り付けずとも走行充電の範囲で賄うことができる。あとは荷物を最小限にして効率よく収納することだけを考えればいい。
 つまりは、クルマで旅をすると言っても、あまりいろいろなものを装着せず、見た目も変えずに行きたいのだ。これは最低限に荷物だけで旅をするという、バックパッキングの旅をしたときと同様のコンセプトにもつながる。
 走行中は寝床の上に荷物を置いていても差し支えないので、その場所を有効に活用することはもちろん、就寝時に限り運転席に一時的に荷物を置くのもやむを得ないだろうし、トランクルームはないに等しいが柔らかいもの、着替え等はバックドアで押し付ければぺったんこにもなりやすいからそちらに押し込むことにするなどすれば、事足りるように思える。
 何しろ、運転席側の後席だけは常に何も置かず開放しておきたいのだ。そこから助手席側の寝床にアクセスするほうが楽だからだ。その理由は、N-BOX SLASHは本家N-BOXに比べて11cmほど天井が低いから、ぼくが寝床から完全に起き上がってしまうと頭が当たるため、横に身体をずらして寝床から降りるようにするほうが楽なので、そのスペースを完全に空けておきたいというわけだ(最初は運転席から寝床にアクセスしていたが、次第に後席からアクセスするほうが楽なことに気づいた)。

 極端なことを言えば、食事はすべてお店に頼るか買ってきたものを食べると決めてしまうのなら、キャンプ場およびキャンプ道具すら使う必要がないから、持っていくとしても懐中電灯やLEDランタンとマルチツールナイフくらいで足りるだろう。そう割り切るなら寝具以外の荷物のほとんどは撮影機材と着替え程度になり、極めて身軽になる。これがもっとも効率的かつ現実的かも知れない。寝る場所は道の駅が主となるだろうが、夕食と朝食はそこで購入するだろうから、地域に少しでもお金を落とすことにはなるだろう。昼食はもっぱらコンビニか、その土地の名物を探すことになるだろうか。

 もちろん、エブリィなどの軽バンでも仕入れれば、荷物の積載の問題は解消するのだけど、走りの面ではスラ吉くんに見劣りすることは間違いない。クルマ旅はほとんどが移動だから、走行性能を最も重視したいので、スラ吉くんにこだわって旅をすると思っているわけだ。

 まだ完全にリタイヤするまでは数年あるのだけど、今からこんなことをいろいろ考えているだけでも、けっこう楽しいのであった。(*^^*)

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