カンレッキー(還暦)を迎えて思うこと

2019年05月11日

 これを書き始めたのが5月11日の夜で、ぼくは5月12日の生まれだからまもなく誕生日を迎えるが、今回の誕生日はなんと60回めであり、いわゆる還暦と呼ばれる年齢になってしまう。現時点ではけっこう憂鬱な気分だ。

 気分がブルー気味なのは仕方がない。だってついに50代を卒業しちゃうんだよ? 60代に突入しちゃうんだよ? もう、完全におっさんじゃん。それを言うなら50代だってどっぷりおっさんじゃんと言われるかも知れないが、50代ならまだ「働き盛り」などと呼ばれる年代にも含まれると思うんだよね。それが60代となると昔ならとっくに定年の年齢、今でもほとんど定年の扱いだと思う。ぼくの場合も5月いっぱいで正社員を定年退職し、6月からは嘱託社員として契約を巻き直すことになっている。それでおそらく64歳ないし65歳まで契約更新を続けていくことになるんだろう。

 また、還暦くらいの年齢の男性になるともっと立派な人物になっているはずだみたいな自分のイメージがあって、自分をそれに置き換えてみるとちっとも立派な要素がないことに気づいて愕然とする。若い頃と比べてもやってることはまったくと言っていいほど変わらないし、趣味も変わっていない。三つ子の魂百までと言うけど、なるほどなあと思うね。

 で、表題の「カンレッキー」というのは、還暦だとどうもジジ臭いイメージを拭いきれないので、ちょっとニュアンスを変えるべく言い方を変えてみたわけだけど、どうだろう。自分ではけっこう気に入ってるんだけどね。

 何にしても、いくら騒いだところで時間は止められないわけだし、どうやっても還暦になってしまうことは避けられない。こうなりゃ開き直って「おお、そうだよ? 俺はカンレッキーだよ? 悪いか?」ってな感じで堂々と? 前向きに進んで行きたいなと思っている。

 サラリーマンを長くやって来たけど、正社員を卒業するわけだから飛行機で言えば着陸準備に入ったようなものだろう。嘱託で勤務するのは着陸に備えて空港の上空を周回し始めたようなもので、ほんとにあと数年で滑走路に着陸するんだなあと思うと感慨深いものもある。

 若い頃から趣味ややっていることが変わらないと書いたけど、ぼくはほんとに変わらない。漫画を含む読書、映画、写真、それにギター演奏を含む音楽などの趣味にずいぶん救われた。楽しいことばかりじゃなかったからね。

 仕事を引退すれば収入は年金だけになって激減するだろうけど、その代わりに時間はたっぷり使えるようになる。そこからは今まで付き合ってきた趣味を活かせるようになるだろう。いつ寿命が尽きるかは誰にもわからないけど、いつそういうことになっても後悔しないで済むように楽しんで生きていきたいと思っている。さらば50代、よろしく60代。

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