もっとK.Yairiについて
ぼくが最近K.Yairiを好きになって何本か使っていることはすでに書きましたが、ではなぜ好きになったのかをざっと書いておきます。
K.Yairiは先代の矢入一男氏がMartin社で学んだことを元にスタートしたと言っても過言ではないと思いますが、現在でもその当時と大差ないレベルの手作業を続けています。側板のプレスなどはさすがに機械を使っていますが、それ以外はかなりの割合で手作業を続けているのです。手作業は効率は良くありませんが一枚一枚の板に対して最適な微調整が可能になります。つまり個体差のある木材というパーツに対してそのどれもが最適になるように手作業を続けているのです。そのため当たり外れが少なく安心して買える楽器になっています。
K.Yairiの良さはその材のストックの豊富さにも現れています。先代の矢入一男さんは利益が出るとまず材の買い付けに出かけたそうで、その膨大なストックの材が倉庫にたくさん確保してあります。これもK.Yairiの強みです。いろいろな材が枯渇してきた中で、K.Yairiの倉庫にはまだかなりの量の材が蓄えられているのです。それを使って手作業で作られるギターは良質なものになると保証されているようなものです。
そんなことから、現在ではK.Yairiのギターを3本所有するようになりました。そのどれもが納得の行くもので、とても満足しています。
K.Yairiは国産ギターの中でもその品質の高さと性能で屈指のレベルになりました。今ではぼくが個人的に興味のある国産ギターブランドはYAMAHAとK.Yairiだけになったと言っても過言ではありません(HEADWAYも素晴らしいブランドですが、いかんせん新しいものは音色が硬すぎます。そのために1975年の林楽器時代のMountainを集めたのです)。
もうこれ以上ギターを買うこともないでしょうが、もしも次にギターを買うことがあったとしたら、それはK.Yairiにカスタムオーダーしたときでしょうね。(^^ゞ