ぼくの車中泊のやり方・2
この冬から始めた車中泊の回数が10回を超え、自分なりのノウハウも確立してきたのでちょっと書いてみる。
助手席と後席を連結させた寝床のセッティングも試行錯誤を重ねて完璧になり、今では178cm強のぼくが完全に足を伸ばした状態でゆったり眠れる。軽自動車でも充分だね。
最初は「リラックスモード」と言われることが多い状態、すなわち助手席のヘッドレストを外し後席の座面にくっつける形で背もたれを倒して、後席は特にいじらずに助手席と後席の座面の凹部分を三角マットで埋めて平らにすることで寝床にしていた。これでもさほど問題はないが、この状態だとぼくの身長ぎりぎりのスペースしかないため、何度か寝返りを打ったりすると身体の位置がずれて脚がダッシュボードに触れて目が覚めることがある。
そこで長さを延長すべく後席を倒してから助手席を倒す方式に変更した。N-BOX SLASHの後席は背もたれを倒す際に前に進みながら床面にくっつくくらい沈み込む(荷物を積む容積を増やすための設計だから)ため、助手席の背もたれと後席の倒した背もたれとの段差が大きくなるのが欠点だが、長さはぐんと広がる。段差については助手席の座面に三角マットを1枚使い、さらに助手席の背もたれと倒した後席との段差は三角マットの残り3枚を交互に全部積み重ねるとちょうどいい高さになってくれた。念のために三角マットを4枚セットで買っておいたのが功を奏した格好で、現在はこのセッティングで寝ている。
寝具は厳寒期は以下のとおり。
①公表マイナス10度まで耐えられる寝袋
②自宅で愛用している真冬用毛布
③ベンチコート(着て寝ると窮屈だが暖かい)
④ダウンベスト(③を着て寝るほどでもないとき着る)
⑤フリースのネックウォーマー
⑥ニット帽
以上すべてを使う場合は相当冷えた場合のことで、通常は①②だけでも充分なことが多い。関東の平地でしか試してないけど、もっと寒いところに行ったらポータブル電源と電気毛布くらいは用意したほうが手っ取り早いかも知れない。
春から初夏になった現在は①だけでも充分に快適に眠ることができる。気温によっては③を着るか上にかけるだけでも足りることがある。
中で調理はしないので車中に匂いもつかないし汚れもしない。窓の結露はあるが結露取り用ワイパーと窓専用モップを調達したらきれいに拭けるようになった。
車中泊をする際に窓に目隠しをする人が多いが、ぼくは気にしない。寒い時期はどうせ結露するから曇りガラス状態になって中は見えないし、観られたところでおっさんが寝袋にくるまって寝てるだけだからみんなすぐに離れていくに違いない(笑)。
問題があるとすれば風呂に入れない日にウェットティッシュで身体を拭うときに服を脱いで肌が出ることはあるが、夜中の車内なのでさほど目立たないし、パンツだけは決して脱がないので猥褻物陳列罪にもならない(笑)。
それでも気をつけなければならないのはパンツの中に手を突っ込んであんなとこやこんなとこを拭うときである。その時だけは車内にいるにしても念のため周囲を見渡して人が近くにいないことを確認してから急いで拭うことにしている(笑)。
まだ連泊したのは一度だけなので何日も風呂に入れず困ったことはないが、さほど暑くない時期であっても寝る前にウェットティッシュで身体を拭うくらいはしないと気持ちが悪い。そんなこともあり、基本的には一泊の車中泊であってもなるべく自宅で風呂に入ってから出かけることにしている。
車内で調理はしないと書いたが、基本的に食事は外食か弁当を買ってくるか、あるいはパン食か数日程度は保存が効くものとかで済ませているので、多少のゴミが出る程度で車内に匂いがつかないようにしている。
車中泊のいいところは初めて行く場所でも昼間の明るいうちに到着しておいて夕焼けや朝焼けを狙うことができることだと考えている。ぼくは週末ドライバーだから運転も下手だし、初めて行く場所に夜間に行くなどということは疲れるし場所によっては危険でもあるので、なるべく日中に移動したいからだ。
また、車中泊で大切なのは灯りである。ぼくはソーラーでも充電できて懐中電灯にもなるランタンを2つ(同じもの)持ち、さらにヘッドライトと、ソーラーでも充電できて懐中電灯にもなる20000mAhのモバイルバッテリーも常備している。またiPhoneもアプリでライトの代わりに使える。
同じランタンを2つ持っているのは、仮に一つが故障しても予備として同じものが使えるからだ。クルマの室内灯を点灯させてもいいが普段からシガーソケットを多用しているのでエンジンを回していないときはなるべくクルマのバッテリーに負荷をかけたくない。
以上、ご参考になれば幸いです。