YAMAHA FG-500J

2009年4月9日到着。ヤフオクでゲット。

 久しぶりにヤフオクでYAMAHAのところを観てみたら、このギターを発見、しかも当日が最終日。これはウォッチしとかないと、というわけでギリギリまで観察していたら、思ったほど価格が上がっていきません。やはり黒ラベルは赤ラベルほど熱烈なファンがいないとみえます。でも、それはグリーンラベルや黒ラベルも分け隔てなく好きな自分にとっては好都合、むしろ安く落札できるからです。

 ということで難なく落札したこのギター、じつは「若い頃に欲しかったけど手に入らなかったシリーズ」の一本なのです(FG-160 も同じでしたが)。

 まだ高校生だった当時、YAMAHAのトップが単板のギターが欲しいと思い、バイトしたお金を握りしめてギターショップに行きました。しかし当時はすでにオレンジラベルの時代に入っており、希望していたグリーンラベルと黒ラベルの在庫が極めて少なくなっていました。

 ちなみに、この時点ですでにグリーンラベルのフォークタイプのFG-250(その後に放出)というのを持っていたので、次に買うならトップが単板でボディが大きいやつが欲しいと思っていました。

 いろいろ見て回りましたが、見つかったのはFG-600JとFG-500F。ほんとはFG-500Jが欲しかったのですが、無ければ買えません。そこで前述の二本のうちどちらかを選ぶことになりました。

 予算的にはどっちかというとFG-500Fでしたが、こいつはボディが小ぶりのフォークタイプ。かたやFG-600JはYAMAHAオリジナルジャンボタイプ。どうせならこっちのほうがいいというわけで、若干予算オーバーでしたが頑張ってこちらをゲットしたのでした(これが現在まで持ち続けているFG-600Jです)。

 でも前述のとおり、ほんとはFG-500Jが欲しかったのです。なぜならボディスタイルがトラッドウエスタンタイプであること、塗装が艶ありのグロス仕上げであること、トップが単板の機種の中で一番安かったこと(笑)などから、もっとも好みにマッチしていた機種だからです。

 それから現在まで34年、いまだに希望は捨てていませんでしたが、まったく見つけることが出来ず、ずっと頭の片隅に引っかかっていました。このFG-500J、ほんとに出てこない機種なんですよね。むしろ、赤ラベルのFG-500のほうが良く出るくらい。でもあっちはずいぶんと価格が上がってしまって、バカバカしくてとても買えません。その点、FG-500Jは赤ラベルほど人気がないので、とってもリーズナブル。

 で、今回届いたFG-500Jをさっそくチェックしてみました。あちこちに小傷はありますが全体的にはかなりきれいで、塗装の艶も充分。ネック裏に傷はほとんどなく、ヘッドもきれい。トップの盛り上がりも無く、当時のYAMAHAの弱点であるネックの起きも無く、ネック自体もほぼまっすぐ、サドルにも必要にして充分の高さが残っており、弦高も現状のままでちょうどいい感じ。つまり、見た目は申し分のないものでした。

 気になる音のほうですが、これが鳴らしてびっくり。客観的に見て、FG-600Jとほぼ互角の鳴りっぷりです。厳密に言えばFG-600Jのほうがややレンジが広く低域の量感も優っているようですが、ちょっと鳴らしてみただけではまったく区別がつきません。しかもハイポジションでも音が詰まらずきれいに伸びる。当時のYAMAHAらしく音色に暖かみがあり、サスティンも余韻も申し分なしです。特に弦高、ネックブロックを含むネックの状態の良さは、こう言っては失礼ですが、当時のYAMAHAのギターとは思えないほどの状態の素晴らしさといっても過言ではありません。これは大当たりでした。

 トータルではFG-160をはるかに高級にした感じで、かつFG-600Jよりちょびっとだけ下という、まさに型番どおりのギターです。ケースもオリジナルの「ロケット」ケースが付属していて、まったく文句なし。以前から欲しかったギターですが、今になって、こんなに状態のいいものが手に入るとは思いませんでした。

 願っていれば、いつかきっと手に入る。そういったギターに関しての運の良さはいまだに続いているようで、ほんとにありがたいことだと思っています。

(最終更新 2009.4.9)


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